連載 文士刮目 第25回 夜明けの時代に問われる【なぜ】 AI超す<人間力>で 伊神 権太=写真は5月17日付中日新聞夕刊<特報>【生成AIが仕事奪う?】から) 2023.06.01 東京・銀座の高級腕時計ロレックス専門店での白い仮面をつけた少年4人組による腕時計強奪に始まり、区立中学教諭による自ら多額に及んだとみられる借金の返済を目的とした金品窃取殺人、さらには秋田市の雑木林での女性の死体遺棄、ほかにも日常茶飯事といっていい通りすがりの刃物沙汰……と、このところ凶悪事件が頻
連載 文士刮目 第24回 脱原発とマスク着用。真の平和、健康で幸せな世の中とは 伊神 権太 (ドイツの脱原発完了のニュースは新聞各紙でも大きく取り上げられた。脱原発を巡る各国の動きも気になるところだ=15日付中日(東京)新聞【核心】から) 2023.05.04 新聞やテレビなど各メディアの報道によれば、ドイツで東京電力福島第一原発事故を教訓に決めた【脱原発】が、ことし4月15日に完了。稼働中の最後の原子炉3基が同日夜(日本時間16日朝)、送電網から外れて運転を停止、ドイツ国内の原子力発電量が、いよいよゼロになった、とのことです。福島第一原発事故後に【脱
連載 文士刮目 第23回目 東日本大震災13回忌に思う【つよくなろうとつぶやいた】 伊神 権太 2023.04.06 死者・行方不明者(関連死含む)が2万2212人と戦後最悪となった東日本大震災から3月11日で12年。13回忌を迎えました。警察庁によれば、死者が1万5900人、行方不明者は2523人。死者のうち53人は遺体こそ見つかりましたが、今も身元は分かってはいません。ほかに震災や原発事故に伴う避難で体調を
連載 文士刮目22回 シンポジウム報告 ロシアのウクライナ侵攻1年に思う【マスクと反撃能力、原発いつまでも】 伊神権太 (アイキャッチ画像 今、文学者として何ができるか。熱心に話し合う登壇者たち。著者撮影) 2023.03.02 (マスクを)外す。外さない。卒業式ぐらいは素顔で。外すかどうか、は自己判断で。 新型コロナウイルスの感染拡大第8波が収束に向かいつつある中、春の卒業、入学、就職シーズンに入り、誰もがマスクをどうするかで、心を痛めている。だれがこんな時代にしてしまったのか。そんなことを頭に私はさる2月23日、天瀬
文士刮目 第21回 心を壊さないで! 「希望」という名の道を歩こう 2023.02.02 連続強盗に指示役「ルフィ」。防犯カメラ室内の画面破壊。強盗傷害容疑で新たに逮捕。119番最多103万件(東京消防庁22年)。救急車横転。千葉・強盗傷害容疑、関東で強盗多発。アプリで職場把握か。博多刺殺。東京強殺、携帯に犯行計画。自衛官が関与、グループが連続強盗か――など。これらは、ことしに入って
文士刮目第20回 新しい年こそ、ウサギさんの確かな目と耳で 果敢に挑もう 2023.01.05 サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会。日本は9位と健闘したが、アルゼンチンが3―3の延長戦から突入したPK戦の末にフランスを撃破。36年ぶり3度目の優勝を果たし主将でエースのメッシはW杯5大会目の出場で悲願の初Vを達成し、世界が熱狂するなど2022年も多くのドラマがありまし
文士刮目第19回 コロナ禍のなかの文芸復興 2022.12.01 新型コロナウイルスの感染拡大の繰り返し。現在は第8波に入った、と伝えられています。そんな中、私は先日大阪文学学校を訪れました。以下は私が【書く・読む・聴く 関西から日本へ広がる文学魂 大阪文学学校】のタイトルで文芸思潮第85号に書いた一節です。―ウイズコロナの時代にあっ
第18回 青木新門さんのお別れの会に思う 納棺夫が見た〝ひかり現象〟 伊神 権太 2022.11.03 人は必ず死ぬのだから いのちのバトンタッチがあるのです/死に臨んで先に往く人が 「ありがとう」と云えば 残る人が 「ありがとう」と応える そんなバトンタッチがあるのです/死から目をそむけている人は 見そこなうかもしれませんが 目と目で交わす一瞬の いのちのバトンタッチがあるのです(青木新門の「納
第17回 国葬が終わり、新時代の夜明けを思う 伊神 権太 2022.09.30 東京・日本武道館での安倍晋三元首相の国葬が9月27日に終わった。これより先の8日に96歳で死去した英国のエリザベス女王の国葬が現地時間の19日午前11時(日本時間同日午後7時)から、かつて私も訪れたことがある首都ロンドンのテムズ川河畔ウェストミンスター寺院で行われ、日本の天皇、皇后両陛下はじめバ
第16回 みんな幸せで、みんな楽しく。世界は運命共同体だからこそ 2022.08.31 先日、ある新聞に作家の池澤夏樹さんが「戦争と平和」を論点に【文学の向き合い方】について寄稿、作者次第で広がる可能性につき彼なりの見解を示され、興味深く読みました。その中で、池澤さんは「戦争は非日常のドラマの場であり、文学のよき題材となる」と書かれていましたが、私はこの文面にある<戦争>を<コロナ禍