連載 原発の蔭と影第19回 中電、原発設置へ 天瀬 裕康 2024.05.16 1951(昭和26)年51日に設立された中国電力㈱(以下、中国電と略す)は、他の電力会社の動向や政府の意向に沿って、原発設置の方針を固めます。 場所は島根県八束(やつか)郡鹿島(かしま)町片句(かたく)654番地―1――島根県の県庁所在地である松江市の北隣の、一畑薬師も遠くない、日本海に面した由
連載 原発の蔭と影第18回 中国電力出発 天瀬 裕康 2024.04.18 また余談が入ってすみません。東京電力は柏崎刈羽原発7号機(新潟県)の再稼働に向けて準備を進めていますが、「4月15日から核燃料の装填を始める」と、原子力規制委員会に申請したそうです。福島第一原発の事故以後に再稼働した全国の原発はみな、地元の同意を得てから燃料を装填していますし、年内の再稼働を目指
連載 原発の蔭と影第17回 電力の官営・軍営を経て 天瀬 裕康 2024.03.14 これまでに述べてきたように明治から大正にかけて、日本各地で電力会社の設立が相次いで起こりましたが、関東大震災を契機として電力会社の統合がすすみ、五大電力と呼ばれた東京電灯、東邦電力、大同電力、宇治川電気、日本電力の5社に収斂していきました。 しかし前回も触れたように、1939年の国家総動員法によ
連載 原発の蔭と影第16回 電車の発展と発電所 天瀬 裕康 2024.02.15 能登半島地震に際し、やはり志賀原発は問題がいろいろ出てきつつありますが、他日、改めて検討することにして、広島地方の電気・電力事情を調べさせて頂きましょう。 文明開化の明治時代に、明るさと便利さの点でガス灯に勝った電気ですが、乗り物の動力としても実力を発揮するようになります。エレベーターや
連載 原発の蔭と影第15回 明るさと熱と動力源(中国電力序章) 天瀬 裕康 2024.01.18 まず歳旦のご挨拶から申し上げるところですが、今年は元日の午後4時10分頃から石川県の能登半島の先端にある輪島市の東北東30キロ、深さは暫定値で16キロあたりを震源とし、震度7で規模はマグニチュード7・6と推定される大型地震が発生し、現在も死者が増えつつありますので、お祝いの言葉は遠慮させて頂きま
連載 原発の蔭と影第14回 福島県の避難者支援体制 天瀬 裕康 2023.12.14 ひろしま避難者の会「アスチカ」からの郵便物の発送元には<福島県外避難者生活再建支援拠点 島根県・広島県・山口県担当>と印刷してあります。そして2021年に発行された『広島に避難してきた私たち』には、福島県県外避難者帰還・生活再建支援補助金を受けて発行した、と記してあります。ここに述べようとしている
連載 原発の蔭と影第13回 九州電力と川内原発 天瀬 裕康 2023.11.16 前回は玄海原発を主体のお話でしたが、長さの関系で電力の鬼・松永安左エ門(やすざえもん)(正式には安左衛門)のことは割愛しました。そこで今回は電力事業の発展と彼のことから始め、川内(せんだい)原発関連事項へと話を進めてまいりましょう。 松永安左エ門(1875~1971)は長崎県壱岐の裕福な
連載 原発の蔭と影第12回 九州電力と玄海原発 天瀬 裕康 2023.10.19 しばらく休んでいた電力会社と原発の話に戻しましょう。 北海道から始め中部電力まで下がってきましたが、関西電力は3回ほど書きましたので四国を予定したところ、これも「会員の原稿」として「瀬戸内海を死の海にするな! 伊方原発の場合」を書いておりました。広島の中国電力は少し詳しく書きたいので後に回し、九
連載 原発の蔭と影第11回 「チームふくしま」の活動と広島 天瀬 裕康 2023.09.14 前々回、つまり<連載>の第9回におきましては、<福島への移住者>と題して「福島ひまわり里親プロジェクト」(以下、プロジェクトと略す)のことや、「チームふくしま」の半田真仁(しんじ)理事長についての概略をご報告しました。 そこで今回はチームのプロジェクト以外のいろいろな仕事・社会貢献や、「チームふ
連載 原発の蔭と影第10回 シリアでゲンが 天瀬裕康 2023.08.17 去る8月4日から6日の3日間、広島市中区袋町の小さなギャラリーにおいて、原子炉が爆撃され、内戦と大地震で苦しむシリア北西部で活躍してきた「希望の筆(リーシャト・アマル)」という男女4人のアーティスト・グループが、倒壊した瓦礫に「はだしのゲン」を描いている、パネル展が開かれました。 主催し