連載 原発の蔭と影第9回 福島への移住者 天瀬 裕康 2023.07.20 このシリーズの発端は、紙の会報時代に書いたアスチカ(福島から広島への避難者の会)の近状報告でした。その後は岡山県や山口県の避難者の会に触れ、各地の原発へと筆をすすめてきたのですが、逆に福島へと転居された人もおられるはずです。今回はそうした一人に焦点を当てたいと思いますが、それはふとした縁から始ま
連載原発の蔭と影第8回 G7広島サミットと核問題 天瀬 裕康 2023.06.15 去る5月の19日(金)から21日(日)まで、異様とも思える厳重な警戒のもと広島で開かれた先進7ヵ国首脳会議(G7サミット)は、大きな事故・事件の起きることなく終了し、政府与党は大成功と褒めちぎり、岸田首相の支持率は上昇しましたが、これは、とんでもないことだったのです。 この会議が広島で開催と決ま
連載 原発の蔭と影 第7回 中部電力の強引な姿勢 天瀬 裕康 2023.05.18 北海道から始まり東北関東が少し長くなりましたので、東海・中部へと下がってみましょう。 私は名古屋とは多少の縁があります。大学院時代は組織培養に関して名大医学部日比野内科と交流があり、勤務医時代には心電図自動解析の件で名古屋の検診センターを頻回に訪れたものですが、名古屋の人たちのプロ野球・中日ドラ
連載 原発の蔭と影 第6回 茨城も危険、ご注意を 天瀬 裕康 2023.04.20 日本赤十字国際人道研究センターが発行している『人道研究ジャーナル』の第12巻(2023年2月)に、大阪学院大学の真山全教授による「露ウクライナ戦争における原子力発電所攻撃の国際人道法上の評価」という論考が載っています。 要旨を述べると、稼働中の大出力原発に対する攻撃はザポリージャ発電所に対するも
連載 原発の蔭と影 第5回 再び青森県の核状況 天瀬 裕康 2023.03.16 つい最近の2月18日、北朝鮮はピョンヤン近郊から大陸間弾道ミサイル級のミサイルをロフテッド軌道(通常より高い角度で打ち上げるもの)で発射し、北海道渡島大島の西方約200キロのEEZ (排他的経済水域)に落下。20日には2回、短距離弾道ミサイルを発射し、朝鮮中央通信は戦術核攻撃手段だとし
連載 原発の蔭と影 第4回 東北電力と電気料金値上げの周辺 天瀬 裕康 2023.02.16 昨年(2022年)の後半には、大きな問題が起こっております。8月に岸田文雄首相が原発活用の検討を指示し、11月には政府が7年ぶりに冬の節電要請を決定しました。 電力の供給余力を示す予備率は、新聞に発表された数字で見ますと、2023年1月は東北と東京が最低で4.1%、中部・北陸・関西・中国・四国・
連載 原発の蔭と影 第3回 青森県で見た原子力政策 天瀬 裕康 2023.01.19 皆さん、明けましておめでとうございます――しかし原発に関しましては、安易に新年を寿ぐことが出来ないような、大きな問題が昨年、2022年の夏から年末にかけて起こりました。 原発推進派の圧力は徐々に増していましたが、8月に岸田文雄首相が、2月のロシアによるウクライナ侵攻後のエネルギー逼迫に対
連載 原発の蔭と影 第2回 北の泊原発 天瀬 裕康 2022.12.15 2022年11月18日、北朝鮮は日本海に向け大陸間弾道ミサイルを発射しました。これは北海道沖・日本の排他的経済水域内に落下し極めて危険ですが、その後も発射を続けております。 他方プーチンのロシアは、ウクライナ侵攻の前に日本(北海道)襲撃を考えていた、という話もあります。1945年8月9日の旧ソ連
連載 原発の蔭と影 第1回 「まえがき」に代えて 天瀬 裕康 2022.11.17 一般的にいうと、何かについての裏表を書く場合は、「……の光と影」という表現がよく使われます。たとえば「クルマ社会の光と影」といった調子です。昭和時代には「原発の光の部分」が大いに宣伝され、反対運動がなかったわけではないものの、日本中に数的・量的に過度の原発が乱立してしまいました。 そうした昭和3