連載 原発の蔭と影 第5回 再び青森県の核状況 天瀬 裕康 2023.03.16 つい最近の2月18日、北朝鮮はピョンヤン近郊から大陸間弾道ミサイル級のミサイルをロフテッド軌道(通常より高い角度で打ち上げるもの)で発射し、北海道渡島大島の西方約200キロのEEZ (排他的経済水域)に落下。20日には2回、短距離弾道ミサイルを発射し、朝鮮中央通信は戦術核攻撃手段だとし
連載 原発の蔭と影 第4回 東北電力と電気料金値上げの周辺 天瀬 裕康 2023.02.16 昨年(2022年)の後半には、大きな問題が起こっております。8月に岸田文雄首相が原発活用の検討を指示し、11月には政府が7年ぶりに冬の節電要請を決定しました。 電力の供給余力を示す予備率は、新聞に発表された数字で見ますと、2023年1月は東北と東京が最低で4.1%、中部・北陸・関西・中国・四国・
連載 原発の蔭と影 第3回 青森県で見た原子力政策 天瀬 裕康 2023.01.19 皆さん、明けましておめでとうございます――しかし原発に関しましては、安易に新年を寿ぐことが出来ないような、大きな問題が昨年、2022年の夏から年末にかけて起こりました。 原発推進派の圧力は徐々に増していましたが、8月に岸田文雄首相が、2月のロシアによるウクライナ侵攻後のエネルギー逼迫に対
連載 原発の蔭と影 第2回 北の泊原発 天瀬 裕康 2022.12.15 2022年11月18日、北朝鮮は日本海に向け大陸間弾道ミサイルを発射しました。これは北海道沖・日本の排他的経済水域内に落下し極めて危険ですが、その後も発射を続けております。 他方プーチンのロシアは、ウクライナ侵攻の前に日本(北海道)襲撃を考えていた、という話もあります。1945年8月9日の旧ソ連
連載 原発の蔭と影 第1回 「まえがき」に代えて 天瀬 裕康 2022.11.17 一般的にいうと、何かについての裏表を書く場合は、「……の光と影」という表現がよく使われます。たとえば「クルマ社会の光と影」といった調子です。昭和時代には「原発の光の部分」が大いに宣伝され、反対運動がなかったわけではないものの、日本中に数的・量的に過度の原発が乱立してしまいました。 そうした昭和3