幸福への帰還~大熊町と双葉町を尋ねて 野武 由佳璃(写真はすべて著者による) 2024.10.31 会員の原稿 観音や石の眼開く蝉時雨面杖(つらづえ)の夢見し浄土西瓜割 大熊の地名に関係する「熊」の付く人名が、南北朝時代の史料にある。浪江町の仲禅寺に伝わる十一面観音像の胎内銘(像に刻まれた文字)に、1343(康永2)年6月6日の日付と、仏像の寄進に関わる人名の「熊女」。室町時代の標葉氏(しねはし)の
書評 黒田杏子さんの一周忌に想う~『黒田杏子の世界』刊行委員会編『花巡る 黒田杏子の世界』 野武 由佳璃 2024.06.07 書評 『花巡る 黒田杏子の世界』『黒田杏子の世界』刊行委員会編2024年3月13日発行藤原書店3,300円+税夏蜂の般若波羅蜜多花抱(かか)う 由佳璃鮎焼きて俳句塩振るや、かな、けり 2022年3月13日飯田蛇笏,龍太の講演を終えた後、黒田杏子さんが脳内出血による意識不明の
福島の郷土の歴史を残すために 野武 由佳璃 2024.02.22 未分類 麗らかや潮騒を聴く空貝(うつせがい) 2019年(平成31年)3月9日の朝日新聞の"ひと"という欄が気になって切り抜きをした。 福島第一原発周辺の郷土史を編む歴史学者西村慎太郎氏の話題である。 彼は国文学研究資料館(東京都)の准教授で専門が日本近代史である。 著書に『大字誌浪江町権
書評 貴婦人の指青白き敗戦忌~天瀬裕康詩集『閃光から明日への想い—―我がヒロシマ年代記 my Hiroshima Chronicle』 野武 由佳璃 2023.08.31 会員の著書 詩集『閃光から明日への想い—―我がヒロシマ年代記 my Hiroshima Chronicle』天瀬裕康著2023年8月6日発行コールサック社1,600円+税貴婦人の指青白き敗戦忌 野武由佳璃廃墟過ぎて蜻蛉の群れを眺めやる 原民喜原爆ドーム(著者撮