連載 故郷福島の復興に想う 第15回――神奈川避難者と共に歩む会に参加して 谷本 多美子(アイキャッチ画像 歩む会談話室) 2024.02.22 谷本多美子「故郷福島の復興に想う」 2024年2月3日節分の日、横浜市中区の波止場会館で行われた「神奈川避難者とともに歩む会」のイベントに参加した。筆者の母と妹も神奈川に避難していたのだが、二人の体調不良と、彼女たちのケアを筆者一人で担っていたために、精神的にも余裕がなく、一度も参加できずに今日まできてしまった。その母も亡
福島の郷土の歴史を残すために 野武 由佳璃 2024.02.22 野武由佳璃 麗らかや潮騒を聴く空貝(うつせがい) 2019年(平成31年)3月9日の朝日新聞の"ひと"という欄が気になって切り抜きをした。 福島第一原発周辺の郷土史を編む歴史学者西村慎太郎氏の話題である。 彼は国文学研究資料館(東京都)の准教授で専門が日本近代史である。 著書に『大字誌浪江町権
連載 原発の蔭と影第16回 電車の発展と発電所 天瀬 裕康 2024.02.15 天瀬裕康「原発の影と陰」 能登半島地震に際し、やはり志賀原発は問題がいろいろ出てきつつありますが、他日、改めて検討することにして、広島地方の電気・電力事情を調べさせて頂きましょう。 文明開化の明治時代に、明るさと便利さの点でガス灯に勝った電気ですが、乗り物の動力としても実力を発揮するようになります。エレベーターや
映画評 津波裁判 を闘った人達”生きる” 野武 由佳璃 2024.02.01 野武由佳璃 ドキュメンタリー"生きる"が東工大の学生達の協力により昨年上映された。 これは宮城県石巻市で起きた津波の記録である。 2011年3月11日に起きた東日本大震災で宮城県の大川小学校は唯一校多数の犠牲者を出した。この大惨事を引き起こした理由を知りたい親達は石巻市と宮城県を被告にして
連載文士刮目 第33回 のとよ、能登半島 晴れたらいいね 伊神 権太 2024.02.01 伊神権太「文士刮目」 新年早々に起きた能登半島地震に、昨年明るみに出た自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金問題のその後。悲しくてたまらない巨大地震発生に嘆かわしい限りの政界不祥事の露呈。このところの世相には、なんだか気が滅入り、心までが折れそうになってしまいます。このうち本欄で指摘済みである政治家諸氏の裏金事件。
連載 故郷福島の復興に想う 第14回――核無き世界を願って鐘は鳴る 谷本 多美子(アイキャッチ画像 同慶寺鐘楼) 2024.01.25 谷本多美子「故郷福島の復興に想う」 間もなく東日本大震災、福島第一原発爆発事故から13年となる。事故当時に生まれた子供たちは13歳だ。現在の13歳の子供たちに、東日本大震災や福島第一原発事故のことを聞いてもほとんど知らないと言う。国内の、一つの県だけで起こった事故のことなど、時間の経過とともに人々の記憶から薄れてしまう。大人でも語