連載 故郷福島の復興に想う第6回 故郷福島の復興に想う――国策とは 谷本 多美子 2023.04.27 連載 3月に入り故郷南相馬市の集落の代表から立て続けに訃報が届いた。2011年3月11日以降、集落の住民の方が亡くなると代表を通して必ず連絡は来るが、筆者は遠方ゆえ葬儀に参列することは叶わない。本来なら、集落のどこかで不幸があると、各戸から一人ずつ手伝いに行く習わしになっていた。原発事故以後集落の人々
連載 原発の蔭と影 第6回 茨城も危険、ご注意を 天瀬 裕康 2023.04.20 連載 日本赤十字国際人道研究センターが発行している『人道研究ジャーナル』の第12巻(2023年2月)に、大阪学院大学の真山全教授による「露ウクライナ戦争における原子力発電所攻撃の国際人道法上の評価」という論考が載っています。 要旨を述べると、稼働中の大出力原発に対する攻撃はザポリージャ発電所に対するも
励ましと、お叱りと 広谷 鏡子 2023.04.06 加賀乙彦 加賀乙彦さんのことを、私は一方的に「恩人」と思ってきました。ほろ苦いエピソードをご紹介します。 もう30年近くも前、私は大学時代に初めて書いた小説を改稿して、ある文芸誌の新人賞に応募し、どういうわけか最終選考に残りました。審査員の一人が加賀さんでした。その小説は「箸にも棒にもかからない」ものだっ
連載 文士刮目 第23回目 東日本大震災13回忌に思う【つよくなろうとつぶやいた】 伊神 権太 2023.04.06 連載 死者・行方不明者(関連死含む)が2万2212人と戦後最悪となった東日本大震災から3月11日で12年。13回忌を迎えました。警察庁によれば、死者が1万5900人、行方不明者は2523人。死者のうち53人は遺体こそ見つかりましたが、今も身元は分かってはいません。ほかに震災や原発事故に伴う避難で体調を