連載文士刮目 第26回 ペンは剣より強し、とは言うけれど 伊神 権太 (アイキャッチ画像:この人生、いつだってフワッとしたユーモラスさも望まれる。生前によくして頂いた中道風迅洞さんの『新編どどいつ入門』 2023.06.30 連載 今回はまだ安心こそ出来ないが、新型コロナウイルスが5月8日から感染法上の区分で「五類」となり人類を襲ったコロナ禍がなんとか収束しつつあるところで、自身の過去の一端を振り返ってみたい。これまで歩いてきた自分の道は「これでよかったのか」。反省と自戒をこめて。これら私のつたなき道が何らかの形で少しでも
連載 郷福島の復興に想う 第8回 トリチウムはやはり海洋放出すべきではない 谷本 多美子(アイキャッチ画像 2023年5月汚染水が排出されようとしている太平洋) 2023.06.22 連載 朝日新聞が朝刊の社会総合面に5月30日から5回に亘って、東電福島第一核発電所の処理水が、地元住民の理解が得られないまま、夏に海洋放出が迫っている現状を報道していた。内容をかいつまんでいうとざっと以下のようになる。 今年2月下旬、県立相馬総合高校新地校舎で、「廃炉とアルプス処理水について考
「東日本大震災追悼式 2023年3月11日(土) 未来への手紙」 報告 野武 由佳璃 (写真著者) 2023.06.22 未分類 ふたひらの戀文開く蝶の風 波高し揺れて片寄せ花筏 2018年3月11日の追悼式でタイムカプセルに入れた未来への手紙がポストに届けられた。 そこから5年の月日が流れた葉書は各参列者のもとへ。 そこに綴られたシラコバト団地に住む避難者の皆さんの想いが静かに発酵し、遥かな空へ立ち
連載原発の蔭と影第8回 G7広島サミットと核問題 天瀬 裕康 2023.06.15 連載 去る5月の19日(金)から21日(日)まで、異様とも思える厳重な警戒のもと広島で開かれた先進7ヵ国首脳会議(G7サミット)は、大きな事故・事件の起きることなく終了し、政府与党は大成功と褒めちぎり、岸田首相の支持率は上昇しましたが、これは、とんでもないことだったのです。 この会議が広島で開催と決ま
「ウクライナの核危機 林京子を読む」に参加して 大嶋 岳夫 2023.06.15 会員の原稿 歴史時代作家協会の集いで出会った森川雅美さんに、シンポジウム「いま文学者として何ができるか」に参加しないかと誘われた。 先達林京子氏といえば、文学賞を総なめするほど受賞していられるが、「ギヤマンビードロ」でだった、国からは受けないと賞を辞退された。実に骨のある方だ。シンポジウムにだから参加しよう
連載 文士刮目 第25回 夜明けの時代に問われる【なぜ】 AI超す<人間力>で 伊神 権太=写真は5月17日付中日新聞夕刊<特報>【生成AIが仕事奪う?】から) 2023.06.01 連載 東京・銀座の高級腕時計ロレックス専門店での白い仮面をつけた少年4人組による腕時計強奪に始まり、区立中学教諭による自ら多額に及んだとみられる借金の返済を目的とした金品窃取殺人、さらには秋田市の雑木林での女性の死体遺棄、ほかにも日常茶飯事といっていい通りすがりの刃物沙汰……と、このところ凶悪事件が頻