談話 民衆の敵 脱原発文学者の会幹事会 2023.01.27 ヘンリック・イプセンの戯曲に『民衆の敵』がある。温治場として潤っていた村の医師トマスは、温泉が毒物で汚染されていると気づいて公表しようとするものの、「村の利益」のためと、兄の村長に阻まれる。トマスは新聞に論文を発表する手筈を整え、反撃に出ようとするが、温治場の関係者は、村長から、温泉の改良に大金
第 2 回 脱 原 文 学 大 賞 2022.06.12 2011年の震災から10年を区切りに、われら「脱原発社会をめざす文学者の会」は、昨2021年新たに文学賞を設けることにしました。10年間には真摯に災害と向き合った文学作品が数多存在し、その結果、フィクションとノンフィクションの部門で各3作品に対して顕彰しました。 今回はこの1年間(202
脱原発社会をめざす文学者の会「黒田杏子特選俳句作品」 2022.02.25 『永瀬十悟句集 三日月湖』 永瀬十悟 コールサック社 2018年永瀬十悟 来年創刊百年を迎える福島県須賀川市の俳誌「桔槹(きっこう)」同人。若くして句作の道に入り、高校生達を俳句の道に導き、「原発」と人間を句作を通して考え続けてきている。「福島県文学賞」俳句部門の選者、「福島民報」俳壇の選
「脱原発社会をめざす文学者の会」文学大賞決定 2022.02.25 東日本大震災から十年。日本の蒙った三度目の原子力災からも十年。この間、果敢に、言葉を信じ、文学の力で、この災厄と向き合った表現者たちがいた。私たちは、その試みを顕彰したいと思い、ささやかながら文学賞を創設した。『脱原発社会をめざす文学者の会』文学大賞である。もとより、原子力災と取り組んだ
岩崎雅典氏を悼む 2021.07.24 また脱原発社会をめざす同志で、我らが友人であるドキュメンタリー映画監督・岩崎雅典氏が、七月十八日、亡くなった。群像舎代表。享年八十一歳。 二〇一一年三・一一福島原発事故の後、放射能汚染地域に、カメラマン明石太郎氏らとともに毎年のように踏み込み、被曝した生きものたちを記録し続けた。その遺作ともなっ
加賀乙彦長編小説全集刊行スタート 2021.06.16 「人の奥行きの深さ描けた」第一回配本「錨のない船」 日本を代表する長編作家加賀乙彦さん(九二)の長編小説全集(全十一作品十八巻、作品社)の刊行が始まった。収録作は「永遠の都」「雲の都」「宣告」「湿原」などの長編小説と、加賀文学の重要な一角を占める「高山右近」などキリスト教関連の小説。加賀さ
幹事会報告 2021.05.19 事務局長からのご報告 5月10日(月)午後5時からZOOMで幹事会をおこないました。このご時世なので、なかなか対面の会合は難しくなってきています。 さて、幹事会で話し合われた模様をお伝えします。①会のサイト(HP)について ・現在、山本常任幹事が担当として運営してくださっています。先日、天
訃報 若松丈太郎さんが逝去されました 2021.04.23 会員である詩人の若松丈太郎さんが、4月21日、永眠されました。死因は悪性リンパ腫であり、享年85歳でした。若松さんは地元福島に根差し詩作を続け、原発事故を18年前に予言した一連の詩(『ひとのあかし』に収録)は特に知られています。会員としても、「OFF」や会報に作品や文章を寄せてくださり、訪問時には
文学大賞追加情報2 2021.04.05 出版の業界紙「新文化」(3月18日)の記事。(紙面右下)脱原発社会をめざす文学者の会文学大賞を創設 全部門の受賞作決まる 作家・加賀乙彦氏が代表を務める脱原発社会をめざす文学者の会は3月11日、第1回「脱原発社会をめざす文学者の会文学大賞」の部門別受賞作を発表した。 フィクション部門は、多