隔月連載 げんぱつあくぎょうはなし 第19回 西尾 漠 (アイキャッチ画像撮影=片岡遼平) 2026.02.19 α:浜岡原発で再稼働にむけた審査の資料捏造が見つかった。基準地震動の策定といえば審査の土台となるものだよね。それが崩れるなんて。β:原子力規制庁幹部の「ありえない話」というコメントがあった。「ありえない話」が実はしばしば起きている原子力規制委員会審査だが、それにしても悪辣にすぎる。基準地震動をおお
連載自由詩 げんしのし38 森川 雅美 2026.02.12 連載自由詩 げんしのし38 森川 雅美より暗い水の埋もれていく綴られない狭間に奥底から、醜い醜い顔を持っている醜い醜い手足を持っていると、滲みだす汚れた土地に伸びていく影へと長く干からび、醜い醜い顔を持っている風の吹きすぎていく悲しみと、弱る遺伝子の端に淀む先へ散り散りにな
文士刮目の連載57回目(最終回) あなたのところは大丈夫ですか 伊神 権太(フロント写真 データ不正が問題になった中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)) 2026.02.05 世界と日本の潮流が右に左に、と大きく揺れ、動いています。単なる一過現象で終われば良いのですが。場合によっては、世界の平和、そして日本社会までが様変わりしてしまいかねない、そんな危機感を抱くのは私だけでしょうか。日本はむろん、世界中が希望と平和、安全に満ち溢れた世の中になってくれたのなら、と思うの
連載自由詩 げんしのし37 森川 雅美 2026.01.09 げんしのし37 森川 雅美古い悲しみの始まりであるなら佇む場所から踏み外す、日日の営みに晒され忘却する方向に長く伸びる囁きの、重なる風音を絡め取る足の先まで零れつづけるために、数える名前に隆起する指先へ小さく開く土地から先の、古い悲しみの始まりであるなら血に弱く澱む柔らかな
文士刮目の連載56回目 永遠なり 「脱原発社会をめざす文学者の会」 伊神 権太(フロント写真 「上野動物園のパンダ返還を報じた新聞紙面」) 2026.01.01 何はともあれ、みなさま。あけましておめでとうございます。このお星さま、地球に住む全ての人々にとって、明るく幸せな年になるとよいですね。今年は午(うま)。飛躍。前進。活力の年だけに、心機一転いろいろなものが生まれ変わる良い年にしたいものです。昨年は米国トランプ大統領によるトランプ関税に始まり、各地
隔月連載 げんぱつあくぎょうはなし 第18回 西尾 漠 (アイキャッチ画像撮影=片岡遼平) 2025.12.18 α:新潟県知事が柏崎刈羽原発の再稼働を容認してしまったね。β:11月21日に花角英世(はなずみひでよ)知事が臨時の記者会見を開いて6・7号機の再稼動容認を表明した。「容認を判断をした上で、職を続けていいかどうかを県議会から信任、もしくは不信任の判断を頂きたい」。γ:お膳立てをしたのは県議会自民党だ
連載自由詩 げんしのし36 森川 雅美 2025.12.15 げんしのし36 森川 雅美静かに終わりいく風の方角であるなら深奥から尽きる、道であるのかと崩れていく体の内側へと沈潜する方へ、幾重にも重なる確かでない記憶を辿りつつ弱まるなら、ぼろぼろと剥がれる表皮のうすい破片に絡まる刹那を、掴み損ねる風下に深く淀む汚れた悲しみの腫瘍を漂い
文士刮目の連載55回目 高市発言に思う。大切にしたい日中友好の絆 伊神権太(フロント写真 「武力行使を伴うものなら存立危機事態になりうる」と答弁する高市首相 NHKニュースより) 2025.12.04 東北各地でのクマの大量出没に瀬戸内海での養殖カキの大量死、大分市での170家屋に及んだ大火発生、そして沖縄での突発的な水道管破裂に伴う断水、インフルエンザの拡大、さらには11月7日の衆院予算委員会での中国による台湾周辺の海上封鎖を想定した立憲民主党・岡田克也元外相の質問に対する高市早苗総理の「武
フクシマになった故郷福島第1回 東京電力福島第一原子力発電所爆発事故 谷本 多美子 (フロント写真 海水を被ったマキノィから井田川浦尻 著者撮影) 2025.11.27 三月十二日、昨日の出来事は嘘のように空は晴れて気持ちのいい朝だった。早朝友人宅で目を覚ましたところに、私が所属している日本バプテスト連盟青葉キリスト教会の小田牧師から電話をいただく。私の故郷の母や妹を案じての電話だった。八十人もいる教会員の中の一人にすぎない者の出身地のことまで把握していてくださ
連載自由詩 げんしのし35 森川 雅美 2025.11.13 げんしのし35 森川 雅美薄く削がれる鼓動の輪郭をなぞる今生の反射する指を、生命の傷から溢れる深い流れの絶え間なくなお溢れよ、と重なる静かな歩幅の内まで拡がる掠れた残像の階も、生命の傷から溢れる深い流れの隙間に覗く幾つもの顔、に綴られる歩幅をゆるく加える高低にやや傾く響きと