出版の業界紙「新文化」(3月18日)の記事。(紙面右下)
脱原発社会をめざす文学者の会
文学大賞を創設 全部門の受賞作決まる
作家・加賀乙彦氏が代表を務める脱原発社会をめざす文学者の会は3月11日、第1回「脱原発社会をめざす文学者の会文学大賞」の部門別受賞作を発表した。
フィクション部門は、多和田葉子『献灯使』(講談社)、古川日出男『あるいは修羅の十億年』(集英社)、谷賢一『戯曲 福島三部作』(而立書房)。ノンフィクション部門は吉田千亜『孤塁 双葉郡消防士たちの3・11』(岩波書店)、片山夏子『ふくしま原発作業員日誌 イチエフの真実 9年間の記録』(朝日新聞出版)、いとうせいこう『福島モノローグ』(河出書房新社)がそれぞれ受賞した。
脱原発社会をめざす文学者の会は、原発や核エネルギーを使用しない社会をめざす文学者の有志で組織している。2012年10月に発足した。
同賞は東日本大震災と福島原発事故から10年の節目に当たった今年、その教訓を後世に残すにふさわしい作品という観点で選考を行った。