連載 故郷福島の復興に想う 第20回――フクシマになった故郷福島――はじまり 谷本 多美子 2025.05.30 谷本多美子「故郷福島の復興に想う」 2011年3月11日は金曜日だった。曜日に特別な意味があるわけではないが、毎年三月の初旬に長年聴講生として学んでいた平塚の活水聖書学院では派遣式(卒業式)が行われた。この日の金曜日は私にとっては日にちと連動して忘れられない曜日となった。 時代の流れとともに、年々神学生の数は減ってはいたが