連載 故郷福島の復興に想う第7回 故郷福島の復興に想う――汚染水? 処理水? 谷本 多美子(アイキャッチ画像 請戸漁港の大漁船 2023年5月4日) 2023.05.25 連載 東京の桜が見頃になった3月のある日、都内の某ホテルで「福島原発における廃炉・汚染水・処理水の問題について」、経済産業省大臣官房福島復興推進グループ 参事官 宮下正巳氏の話があるというので聞きに行った。専門的なことはわからないが、レジュメを見ながら説明を受けて、正直不安は残った。 汚染水の前に、福
隔月連載 げんぱつあくぎょうはなし 第4回 西尾 漠 (アイキャッチ画像撮影=片岡遼平) 2023.05.18 連載 α:ドイツの脱原発がついに実を結んだんだね。β:4月15日。日本時間では16日の明け方かな。最後に残っていた3基の原子炉が運転を終了した。γ:もちろんそれで万々歳じゃない。後始末の問題は山積している。β:『世界』の6月号でベルリン在住のジャーナリスト梶村太一郎が具体的に記述しているよ。α:西村経済
連載 原発の蔭と影 第7回 中部電力の強引な姿勢 天瀬 裕康 2023.05.18 連載 北海道から始まり東北関東が少し長くなりましたので、東海・中部へと下がってみましょう。 私は名古屋とは多少の縁があります。大学院時代は組織培養に関して名大医学部日比野内科と交流があり、勤務医時代には心電図自動解析の件で名古屋の検診センターを頻回に訪れたものですが、名古屋の人たちのプロ野球・中日ドラ
連載 故郷福島の復興に想う第6回 故郷福島の復興に想う――国策とは 谷本 多美子 2023.04.27 連載 3月に入り故郷南相馬市の集落の代表から立て続けに訃報が届いた。2011年3月11日以降、集落の住民の方が亡くなると代表を通して必ず連絡は来るが、筆者は遠方ゆえ葬儀に参列することは叶わない。本来なら、集落のどこかで不幸があると、各戸から一人ずつ手伝いに行く習わしになっていた。原発事故以後集落の人々
連載 原発の蔭と影 第6回 茨城も危険、ご注意を 天瀬 裕康 2023.04.20 連載 日本赤十字国際人道研究センターが発行している『人道研究ジャーナル』の第12巻(2023年2月)に、大阪学院大学の真山全教授による「露ウクライナ戦争における原子力発電所攻撃の国際人道法上の評価」という論考が載っています。 要旨を述べると、稼働中の大出力原発に対する攻撃はザポリージャ発電所に対するも
連載 文士刮目 第23回目 東日本大震災13回忌に思う【つよくなろうとつぶやいた】 伊神 権太 2023.04.06 連載 死者・行方不明者(関連死含む)が2万2212人と戦後最悪となった東日本大震災から3月11日で12年。13回忌を迎えました。警察庁によれば、死者が1万5900人、行方不明者は2523人。死者のうち53人は遺体こそ見つかりましたが、今も身元は分かってはいません。ほかに震災や原発事故に伴う避難で体調を