文士刮目第19回 コロナ禍のなかの文芸復興 2022.12.01 連載 新型コロナウイルスの感染拡大の繰り返し。現在は第8波に入った、と伝えられています。そんな中、私は先日大阪文学学校を訪れました。以下は私が【書く・読む・聴く 関西から日本へ広がる文学魂 大阪文学学校】のタイトルで文芸思潮第85号に書いた一節です。―ウイズコロナの時代にあっ
連載 故郷福島の復興に想う第1回 双葉町役場新庁舎再スタート 谷本 多美子 2022.11.24 連載 2022年8月30日、双葉町の一部が特定復興再生拠点として、避難解除された。続いて9月5日、双葉町役場が新庁舎で11年半ぶりに再スタートした。5階建ての立派な元の役場は帰還困難区域の中に残り、20~30メートル南側には放射性廃棄物の中間貯蔵施設もできている。新庁舎と旧役場との距離は2、3㎞くらい
連載 原発の蔭と影 第1回 「まえがき」に代えて 天瀬 裕康 2022.11.17 連載 一般的にいうと、何かについての裏表を書く場合は、「……の光と影」という表現がよく使われます。たとえば「クルマ社会の光と影」といった調子です。昭和時代には「原発の光の部分」が大いに宣伝され、反対運動がなかったわけではないものの、日本中に数的・量的に過度の原発が乱立してしまいました。 そうした昭和3
隔月連載 げんぱつあくぎょうはなし 第1回 西尾漠 (アイキャッチ画像撮影=片岡遼平) 2022.11.17 連載 α:以前にも時々原発の悪行について教えてもらったけど(『会報』17、18、20、21、23~25号)、これからは定期的に話を聞かせてもらえたらうれしいな。岸田首相がGX実行会議で原発の新増設に踏み込んだとか。ますます目が離せない。 ところでGXって何なんだろう。近ごろはよくわからない英語の略語が多
第18回 青木新門さんのお別れの会に思う 納棺夫が見た〝ひかり現象〟 伊神 権太 2022.11.03 連載 人は必ず死ぬのだから いのちのバトンタッチがあるのです/死に臨んで先に往く人が 「ありがとう」と云えば 残る人が 「ありがとう」と応える そんなバトンタッチがあるのです/死から目をそむけている人は 見そこなうかもしれませんが 目と目で交わす一瞬の いのちのバトンタッチがあるのです(青木新門の「納
第17回 国葬が終わり、新時代の夜明けを思う 伊神 権太 2022.09.30 連載 東京・日本武道館での安倍晋三元首相の国葬が9月27日に終わった。これより先の8日に96歳で死去した英国のエリザベス女王の国葬が現地時間の19日午前11時(日本時間同日午後7時)から、かつて私も訪れたことがある首都ロンドンのテムズ川河畔ウェストミンスター寺院で行われ、日本の天皇、皇后両陛下はじめバ