連載文士刮目 第36回 能登の復興を願う応援歌「能登の明かり」 伊神 権太 2024.05.02 連載 ことしの元日早々に起きた能登半島地震。あの日から早や、4カ月がたちます。この間の被災者の悲しみ、苦しみ、無念さときたら想像を絶するに違いありません。ある日突然、人間社会を襲った自然災害。そして奪われた多くの命を思うとき、私自身かつて能登の七尾で新聞社の支局長として家族と7年を過ごした土地柄だけに
連載 原発の蔭と影第18回 中国電力出発 天瀬 裕康 2024.04.18 連載 また余談が入ってすみません。東京電力は柏崎刈羽原発7号機(新潟県)の再稼働に向けて準備を進めていますが、「4月15日から核燃料の装填を始める」と、原子力規制委員会に申請したそうです。福島第一原発の事故以後に再稼働した全国の原発はみな、地元の同意を得てから燃料を装填していますし、年内の再稼働を目指
連載文士刮目 第35回 17年ぶりの利上げ社会下に見る世相とは 伊神 権太(写真 3月20日付の各紙は、17年ぶりの利上げでマイナス金利解除へ、と書き立てた。) 2024.04.04 伊神権太「文士刮目」 ことしは元日に発生した能登半島地震に始まり、3月11日には東日本大震災と福島第一原発事故から13年が経過。続いて19日には日銀の金融政策決定会合で大規模な金融緩和策の柱でもあるマイナス金利政策解除に伴う2007年以来17年ぶりの利上げ決定、その後はこれまで思いもしなかった、あの米大リーグ、ドジャー
連載 故郷福島の復興に想う 第16回――13回目の3・11 谷本 多美子(アイキャッチ画像 請戸の被災者慰霊碑) 2024.03.21 未分類 13回目の3・11が巡ってきた。年を経るごとに、記憶は薄れるどころか、言いようのない感情に襲われる。視覚から、聴覚から、情報は水のように入り込んできて、全身に積もってしまったようだ。 少し前から、メディアを通じて、東日本大震災の被災地の今、や被災者についての報道がされてきた。真っ先に、福島の原発
連載 原発の蔭と影第17回 電力の官営・軍営を経て 天瀬 裕康 2024.03.14 連載 これまでに述べてきたように明治から大正にかけて、日本各地で電力会社の設立が相次いで起こりましたが、関東大震災を契機として電力会社の統合がすすみ、五大電力と呼ばれた東京電灯、東邦電力、大同電力、宇治川電気、日本電力の5社に収斂していきました。 しかし前回も触れたように、1939年の国家総動員法によ
隔月連載 げんぱつあくぎょうはなし 第9回 西尾 漠 (アイキャッチ画像撮影=片岡遼平) 2024.03.14 西尾獏「げんぱつあくぎょうはなし」 α:東日本大震災、福島原発事故から13年になる。「2011年3月11日、マグニチュード9.0の東北地方太平洋沖地震によって東日本大震災が発生した。巨大地震と大津波に襲われた東京電力福島第一原発が過酷事故を起こして爆発。膨大な量の放射性物質が環境にばらまかれた」と、原子力資料情報室が声明を出した。β