「東日本大震災追悼式 2023年3月11日(土) 未来への手紙」 報告 野武 由佳璃 (写真著者) 2023.06.22 未分類 ふたひらの戀文開く蝶の風 波高し揺れて片寄せ花筏 2018年3月11日の追悼式でタイムカプセルに入れた未来への手紙がポストに届けられた。 そこから5年の月日が流れた葉書は各参列者のもとへ。 そこに綴られたシラコバト団地に住む避難者の皆さんの想いが静かに発酵し、遥かな空へ立ち
森と海のあるところ 加賀乙彦氏を想いながら 野武 由佳璃 2023.05.25 故人を偲ぶ 加賀乙彦氏を想いながら、南米チリの友人レイナルド ピネーダの唄を少しだけ紹介します。 森に棲む小さきものたちの声が大きな波となって、世界を変える。そんな願いを込めて。"森と海のあるところ" 森がある 海がある 君の身体に描かれる その額に広がる もう一度生まれ直す なにか 僕
山本源一さんとアントニオ・タブッキの想い出 野武由佳璃 2023.05.18 故人を偲ぶ 山本さんとの最初お会いした頃の話題は、イタリアの作家アントニオ タブッキではじまった。ちょっぴり変てこな小説で"インド夜想曲""供述によるとペレイラは“ とるに足らない小さな違い"などタイトルもいいセンスでたくさん作品がありなかなかいいのだ。山本さんは読書家でよく読んでいてこれらは不可思議な質感
まんまろの月や象牙の聴診器~林京子氏と文芸評論家黒古一夫氏の対談DVD作品上映会 野武 由佳璃 2022.12.01 会員の原稿 ひんやりとした旧式の聴診器が肌にあたるたび火傷した皮膚が震える。1945年8月9日。被災者の身体に残された傷は記憶する。 長崎に原爆が落とされた日のことを皆は忘れない。さらに被爆することの意味をこの時理解できた人は何人いたであろうか。生きとし生けるものは皆焼かれ苦しみうめく人々の姿がそ