第4回 守ろう、世界の子どもたち 2021.09.02 伊神権太「文士刮目」 このごろ人間にとって真の豊かさとは何だろう、とつくづく思います。SDGs(エス・ディー・ジーズ)。「貧困をなくし、飢餓を撲滅して全ての人に健康と福祉を」といった国連が掲げる持続可能な17の開発目標を全てクリアすれば、それに越したことはないのですが。言うは易く行うは難しとは、このこと。では、どうす
第3回 東京五輪と感染拡大 原発と原爆投下 2021.08.01 伊神権太「文士刮目」 若者たちよ 君たちは 平和がどんなに尊いか あなたたちは平和がどんなに幸せかを もっともっと知ってほしい そして語りついでほしい…… 地球に丸い輪がまわる まわれまわれまわれ 緑の地球よ まわれまわれまわれ まわれ 平和の地球よ いつまでも 以上は私がかつて乗船したピースボートの船上で開
岩崎雅典氏を悼む 2021.07.24 NEWS また脱原発社会をめざす同志で、我らが友人であるドキュメンタリー映画監督・岩崎雅典氏が、七月十八日、亡くなった。群像舎代表。享年八十一歳。 二〇一一年三・一一福島原発事故の後、放射能汚染地域に、カメラマン明石太郎氏らとともに毎年のように踏み込み、被曝した生きものたちを記録し続けた。その遺作ともなっ
五輪・国策・避難者 2021.07.10 天瀬裕康 オリンピック・パラリンピックが間近に迫り、胸をときめかせ待っておられる方も多いことでしょう。 私はどちらかと言えば、最初から反対のほうでした。特定の政党の政策を支持しているわけではありません。コロナ禍が再び大きな拡がりを見せようとしているのに、という懸念はありました。福島の原発事故からの修復が軌
第2回 汚染処理水の海洋投棄 2021.07.01 伊神権太「文士刮目」 国連が掲げる持続可能な開発目標SDGs(エス・ディー・ジーズ)に沿った幸せな社会。これからを生きる私たちに必要なもの。それは美しい空と山、海、川に囲まれた環境に違いありません。あぁ~、それなのに、です。3・11東日本大震災の発生と同時に起きた福島第一原発事故のその後はといえば、です。除染廃棄物が
加賀乙彦長編小説全集刊行スタート 2021.06.16 NEWS 「人の奥行きの深さ描けた」第一回配本「錨のない船」 日本を代表する長編作家加賀乙彦さん(九二)の長編小説全集(全十一作品十八巻、作品社)の刊行が始まった。収録作は「永遠の都」「雲の都」「宣告」「湿原」などの長編小説と、加賀文学の重要な一角を占める「高山右近」などキリスト教関連の小説。加賀さ
第1回 まずSDGsから考えてみよう 2021.06.01 伊神権太「文士刮目」 みなさん。SDGs(エス・ディー・ジーズ)って。ご存知でしょうか。国連が掲げる持続可能な17の開発目標のことで▽貧困をなくす▽飢餓をゼロに▽すべての人への健康な生活と福祉の推進──など。同じ星に生きるだれもが、より持続可能な公平で幸せな未来を切り開いていくための道筋、青写真といってよいものです。
幹事会報告 2021.05.19 NEWS 事務局長からのご報告 5月10日(月)午後5時からZOOMで幹事会をおこないました。このご時世なので、なかなか対面の会合は難しくなってきています。 さて、幹事会で話し合われた模様をお伝えします。①会のサイト(HP)について ・現在、山本常任幹事が担当として運営してくださっています。先日、天
文学大賞受賞作品 読後感 2021.05.12 天瀬裕康 〈フィクション〉 文学大賞に大きな反響と多くの称賛がありましたこと、大慶至極に存じます。私も蔭ながら拝読しましたので、受賞されたフィクション三篇を初版の新しい方から順に並べて、若干の感想を述べさせて頂きましょう。 谷賢一の戯曲『福島三部作』は、2019年11月、(有)而立書房から出版されました。