第四回脱原発社会をめざす文学者の会文学大賞プレスリリース 2025年12月17日

報道各社文学担当者各位

「脱原発社会をめざす文学者の会」文学大賞選考委員会(川村湊委員長)

 皆様には、本年もいろいろご協力いただき、ありがとうございました。いよいよ年が押しつまりましたが、今年のしめくくりとして、「第四回脱原発社会をめざす文学者の会文学大賞(略称 脱原発文学大賞)」を発表いたします。

①ノンフィクション部門
  上山明博
 『仁科芳雄 「原爆を作ろうとした物理学者」がみたもの』(青土社 2025年刊)
(短評 仁科博士はヒロシマの被災実情を目のあたりにして、原爆が非人道的大量破壊兵器であることを痛感し、敗戦後は科学者の良心をかけて、核廃絶をめざすようになった。そうした仁科芳雄の実像をあますところなく描いた。)

 上山明博 ノンフィクション作家 1955年岐阜県生まれ。主な著書は『地震学をつくった男・大森房吉』『北里柴三郎 感染症と闘いつづけた男』『牧野富太郎 花と恋して九〇年』ほか。

②フィクション部門
  村上政彦
 『αアルファとωオメガ』(鳥影社 2021年刊)
(短評 筆者はフクシマ核災に真正面から取り組み、その実態や現象の本質を、生命の問題として捉えて、豊かな想像力を駆使して、寓話ともファンタジーとも読める小説に昇華させた。新しい「核災小説」の誕生だ)

 村上政彦 小説家。1958年三重県生まれ。「純愛」で海燕新人文学賞を受賞した後、芥川賞候補に五回ノミネートされた。主な著書『ナイスボール』『アラブの電話』『魔王』『「君が代少年」を探して』『台湾聖母』等。

③脱原発文学大賞功労賞 天瀬裕康
 天瀬氏はヒロシマの被爆体験に基づき、反核の文学活動を行なって来た。その多大な功績を讃えて功労賞を授与する。
 天瀬裕康 SF作家・詩人 脱原発社会をめざす文学者の会会員 1931年広島県呉市生まれ。岡山大学大学院医学研究科卒。医学博士。
主な著書は小説『疑いと惑いの年月』『異臭の六日間』、詩集『閃光から明日への想い』詩集『叫魂から永遠平和』混成詩『麗しの福島よ 俳句・短歌・漢詩・自由詩で3・11から10年を詠む』など多数。

 脱原発文学大賞の賞品は、賞状と記念品(相馬大堀焼きの花瓶)。
 なお、詳しい「選考経緯」や「選評」などは、会報やホームページに掲載します。

【これまでの脱原発文学大賞の受賞者と受賞作一覧】
①ノンフィクション部門
第一回大賞
 片山夏子『ふくしま原発作業員日誌 イチエフの真実 9年間の記録』
 吉田千亜『孤塁 双葉郡消防士たちの3・11』
 いとうせいこう『福島モノローグ』
第二回大賞
 樋口健二『フクシマ原発棄民 歴史の証人ー終わりなき原発事故』
第三回大賞
 青木美希『なぜ日本は原発を止められないのか?』
②フィクション部門
第一回大賞
 多和田葉子『献灯使』
 古川日出男『あるいは修羅の十億年』
 谷賢一『戯曲 福島三部作』
第二回大賞
 若松丈太郎『夷俘の叛逆』
第三回大賞
 村田喜代子『新古事記』

 取材のお問い合わせは「脱原発社会をめざす文学者の会」(広報担当 豊宣光 電話090-9148-3657)にお願いします。
 ホームページは、https://dgp-bungaku.main.jp

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