連載 文士刮目22回 シンポジウム報告 ロシアのウクライナ侵攻1年に思う【マスクと反撃能力、原発いつまでも】 伊神権太 (アイキャッチ画像 今、文学者として何ができるか。熱心に話し合う登壇者たち。著者撮影) 2023.03.02 (マスクを)外す。外さない。卒業式ぐらいは素顔で。外すかどうか、は自己判断で。 新型コロナウイルスの感染拡大第8波が収束に向かいつつある中、春の卒業、入学、就職シーズンに入り、誰もがマスクをどうするかで、心を痛めている。だれがこんな時代にしてしまったのか。そんなことを頭に私はさる2月23日、天瀬
文士刮目 第21回 心を壊さないで! 「希望」という名の道を歩こう 2023.02.02 連続強盗に指示役「ルフィ」。防犯カメラ室内の画面破壊。強盗傷害容疑で新たに逮捕。119番最多103万件(東京消防庁22年)。救急車横転。千葉・強盗傷害容疑、関東で強盗多発。アプリで職場把握か。博多刺殺。東京強殺、携帯に犯行計画。自衛官が関与、グループが連続強盗か――など。これらは、ことしに入って
文士刮目第20回 新しい年こそ、ウサギさんの確かな目と耳で 果敢に挑もう 2023.01.05 サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会。日本は9位と健闘したが、アルゼンチンが3―3の延長戦から突入したPK戦の末にフランスを撃破。36年ぶり3度目の優勝を果たし主将でエースのメッシはW杯5大会目の出場で悲願の初Vを達成し、世界が熱狂するなど2022年も多くのドラマがありまし
文士刮目第19回 コロナ禍のなかの文芸復興 2022.12.01 新型コロナウイルスの感染拡大の繰り返し。現在は第8波に入った、と伝えられています。そんな中、私は先日大阪文学学校を訪れました。以下は私が【書く・読む・聴く 関西から日本へ広がる文学魂 大阪文学学校】のタイトルで文芸思潮第85号に書いた一節です。―ウイズコロナの時代にあっ
第18回 青木新門さんのお別れの会に思う 納棺夫が見た〝ひかり現象〟 伊神 権太 2022.11.03 人は必ず死ぬのだから いのちのバトンタッチがあるのです/死に臨んで先に往く人が 「ありがとう」と云えば 残る人が 「ありがとう」と応える そんなバトンタッチがあるのです/死から目をそむけている人は 見そこなうかもしれませんが 目と目で交わす一瞬の いのちのバトンタッチがあるのです(青木新門の「納
第17回 国葬が終わり、新時代の夜明けを思う 伊神 権太 2022.09.30 東京・日本武道館での安倍晋三元首相の国葬が9月27日に終わった。これより先の8日に96歳で死去した英国のエリザベス女王の国葬が現地時間の19日午前11時(日本時間同日午後7時)から、かつて私も訪れたことがある首都ロンドンのテムズ川河畔ウェストミンスター寺院で行われ、日本の天皇、皇后両陛下はじめバ
第16回 みんな幸せで、みんな楽しく。世界は運命共同体だからこそ 2022.08.31 先日、ある新聞に作家の池澤夏樹さんが「戦争と平和」を論点に【文学の向き合い方】について寄稿、作者次第で広がる可能性につき彼なりの見解を示され、興味深く読みました。その中で、池澤さんは「戦争は非日常のドラマの場であり、文学のよき題材となる」と書かれていましたが、私はこの文面にある<戦争>を<コロナ禍
第15回 安倍晋三元首相の銃撃死に思う。【罪を憎んで人を憎まず】 2022.08.01 安倍晋三元首相の参議院選挙の街頭演説中に起きた銃撃死に始まり、東電福島原発事故の株主代表訴訟での勝俣恒久元会長ら東電元役員4人への13兆3210億円の賠償命令、新型コロナウイルス第7波到来に伴う爆発的拡大など。7月もいろんなことが起き、そのつど胸が押しつぶされる思いをしたのは誰も同じでしょう。人
第14回 多彩な表情を見せる水の惑星。「命がある証しだ」 2022.07.01 コロナ禍にロシアのウクライナへの軍事侵攻。円安。石油、野菜など諸物価高騰。食糧不足。そこへきて、このところの酷暑続き。何もかもが厳しい時代に今は人々の心を突く言葉や音楽が見直されています。言葉で思い出すのが戦後まもなく飛び出した【貧乏人は麦を食え】発言です。「所得の少ない人は麦を多く食う、多い人
第13回 沖縄流れてどこどこ行くの 平和のシンボル・夢の島に 2022.06.12 沖縄の本土への復帰から5月15日で半世紀が流れ復帰五十年に合わせるように新聞各紙やテレビ、ラジオなどはどこも特集を組み、沖縄への思いを新たにしました。でも、なぜか。各マスコミの論調は【平和の島 なお遠く】【命どぅ宝(命こそ宝)戦場にするな 東京でデモ】【沖縄の平和 目標遠く 復帰50周年式典 知