書評 詩による評伝~天瀬裕康詩集『林京子の反核世界』 谷本 多美子 2023.10.12 未分類 『林京子の反核世界』天瀬裕康著2023年2月1日発行溪水社1,320円+税dav 天瀬裕康氏の、『林京子の反核世界』は、林京子と核状況下の現状について、三章からなる「詩による評伝」と前書きにある。以前天瀬氏より、俳句、短歌、漢詩、自由詩で3.11から10年を詠んだ混成詩『麗しの福島
連載 原発の蔭と影第11回 「チームふくしま」の活動と広島 天瀬 裕康 2023.09.14 連載 前々回、つまり<連載>の第9回におきましては、<福島への移住者>と題して「福島ひまわり里親プロジェクト」(以下、プロジェクトと略す)のことや、「チームふくしま」の半田真仁(しんじ)理事長についての概略をご報告しました。 そこで今回はチームのプロジェクト以外のいろいろな仕事・社会貢献や、「チームふ
書評 貴婦人の指青白き敗戦忌~天瀬裕康詩集『閃光から明日への想い—―我がヒロシマ年代記 my Hiroshima Chronicle』 野武 由佳璃 2023.08.31 会員の著書 詩集『閃光から明日への想い—―我がヒロシマ年代記 my Hiroshima Chronicle』天瀬裕康著2023年8月6日発行コールサック社1,600円+税貴婦人の指青白き敗戦忌 野武由佳璃廃墟過ぎて蜻蛉の群れを眺めやる 原民喜原爆ドーム(著者撮
連載 原発の蔭と影第10回 シリアでゲンが 天瀬裕康 2023.08.17 連載 去る8月4日から6日の3日間、広島市中区袋町の小さなギャラリーにおいて、原子炉が爆撃され、内戦と大地震で苦しむシリア北西部で活躍してきた「希望の筆(リーシャト・アマル)」という男女4人のアーティスト・グループが、倒壊した瓦礫に「はだしのゲン」を描いている、パネル展が開かれました。 主催し
連載 原発の蔭と影第9回 福島への移住者 天瀬 裕康 2023.07.20 連載 このシリーズの発端は、紙の会報時代に書いたアスチカ(福島から広島への避難者の会)の近状報告でした。その後は岡山県や山口県の避難者の会に触れ、各地の原発へと筆をすすめてきたのですが、逆に福島へと転居された人もおられるはずです。今回はそうした一人に焦点を当てたいと思いますが、それはふとした縁から始ま
連載原発の蔭と影第8回 G7広島サミットと核問題 天瀬 裕康 2023.06.15 連載 去る5月の19日(金)から21日(日)まで、異様とも思える厳重な警戒のもと広島で開かれた先進7ヵ国首脳会議(G7サミット)は、大きな事故・事件の起きることなく終了し、政府与党は大成功と褒めちぎり、岸田首相の支持率は上昇しましたが、これは、とんでもないことだったのです。 この会議が広島で開催と決ま
連載 原発の蔭と影 第7回 中部電力の強引な姿勢 天瀬 裕康 2023.05.18 連載 北海道から始まり東北関東が少し長くなりましたので、東海・中部へと下がってみましょう。 私は名古屋とは多少の縁があります。大学院時代は組織培養に関して名大医学部日比野内科と交流があり、勤務医時代には心電図自動解析の件で名古屋の検診センターを頻回に訪れたものですが、名古屋の人たちのプロ野球・中日ドラ
連載 原発の蔭と影 第6回 茨城も危険、ご注意を 天瀬 裕康 2023.04.20 連載 日本赤十字国際人道研究センターが発行している『人道研究ジャーナル』の第12巻(2023年2月)に、大阪学院大学の真山全教授による「露ウクライナ戦争における原子力発電所攻撃の国際人道法上の評価」という論考が載っています。 要旨を述べると、稼働中の大出力原発に対する攻撃はザポリージャ発電所に対するも