連載 原発の蔭と影第12回 九州電力と玄海原発 天瀬 裕康 2023.10.19 連載 しばらく休んでいた電力会社と原発の話に戻しましょう。 北海道から始め中部電力まで下がってきましたが、関西電力は3回ほど書きましたので四国を予定したところ、これも「会員の原稿」として「瀬戸内海を死の海にするな! 伊方原発の場合」を書いておりました。広島の中国電力は少し詳しく書きたいので後に回し、九
書評 詩による評伝~天瀬裕康詩集『林京子の反核世界』 谷本 多美子 2023.10.12 書評 『林京子の反核世界』天瀬裕康著2023年2月1日発行溪水社1,320円+税dav 天瀬裕康氏の、『林京子の反核世界』は、林京子と核状況下の現状について、三章からなる「詩による評伝」と前書きにある。以前天瀬氏より、俳句、短歌、漢詩、自由詩で3.11から10年を詠んだ混成詩『麗しの福島
書評 人間の生きた時間~橘かがり著『女スパイ鄭蘋茹の死』 森川 雅美 2023.10.05 会員の著書 『女スパイ鄭蘋茹(テンピンルー)の死』橘かがり著2023年3月15日発行徳間文庫720円+税 「鄭蘋茹」の名前を聞いて、あの人物かとすぐにわかる人は多くはないだろう。私自身、不勉強ながら今まで知らなかった。実際「参考文献」を見ても、一次資料といえるものは少なく、「鄭蘋茹
連載文士刮目 第29回 世界の緊迫に思う 何ごとも油断大敵だ 伊神 権太(写真:世界各地の酷暑、森林火災を報じた朝刊) 2023.10.05 連載 18年ぶりにセ・リーグ優勝したプロ野球の阪神タイガース。岡田彰布(おかだあきのぶ)監督待望の「アレ」の日(9月14日)を迎えた大阪市。ここでは、今回も道頓堀川の戎橋(えびすばし)周辺で翌15日午前3時までに感極まったファン26人が川に飛び込んだ。『過去には死者も出ており、市や警察が禁止を呼びかけ
隔月連載 げんぱつあくぎょうはなし 第6回 西尾 漠 (アイキャッチ画像撮影=片岡遼平) 2023.09.14 連載 α:8月24日に、とうとう福島事故の汚染水海洋放出が始まってしまった。β:「汚染水」じゃなく「ALPS処理水」だと政府や東京電力は言い張っている。前回も言ったけど、マスメディアでは2021年4月の政府による放出方針決定以来、「汚染水」という言葉が使えなくなった。γ:「汚染水」と呼ぶのは「フェイク」
連載 原発の蔭と影第11回 「チームふくしま」の活動と広島 天瀬 裕康 2023.09.14 連載 前々回、つまり<連載>の第9回におきましては、<福島への移住者>と題して「福島ひまわり里親プロジェクト」(以下、プロジェクトと略す)のことや、「チームふくしま」の半田真仁(しんじ)理事長についての概略をご報告しました。 そこで今回はチームのプロジェクト以外のいろいろな仕事・社会貢献や、「チームふ
書評 怖い透視と想念の詩集~森川雅美詩集『疫病譚』 天瀬 裕康 2023.09.07 会員の著書 詩集『疫病譚』森川雅美著2023年6月30日発行はるかぜ書房2,000円+税 当会会員の森川雅美氏はすでに名のある詩人だ。三詩型交流企画「詩歌梁山泊」の代表で、活動の一環として「詩客SHIKAKU」を立ち上げており、「日歴史時代作家協会」理事でもある。詩集も5冊出版しており、『日録