連載文士刮目 第29回 世界の緊迫に思う 何ごとも油断大敵だ 伊神 権太(写真:世界各地の酷暑、森林火災を報じた朝刊) 2023.10.05 連載 18年ぶりにセ・リーグ優勝したプロ野球の阪神タイガース。岡田彰布(おかだあきのぶ)監督待望の「アレ」の日(9月14日)を迎えた大阪市。ここでは、今回も道頓堀川の戎橋(えびすばし)周辺で翌15日午前3時までに感極まったファン26人が川に飛び込んだ。『過去には死者も出ており、市や警察が禁止を呼びかけ
隔月連載 げんぱつあくぎょうはなし 第6回 西尾 漠 (アイキャッチ画像撮影=片岡遼平) 2023.09.14 連載 α:8月24日に、とうとう福島事故の汚染水海洋放出が始まってしまった。β:「汚染水」じゃなく「ALPS処理水」だと政府や東京電力は言い張っている。前回も言ったけど、マスメディアでは2021年4月の政府による放出方針決定以来、「汚染水」という言葉が使えなくなった。γ:「汚染水」と呼ぶのは「フェイク」
連載 原発の蔭と影第11回 「チームふくしま」の活動と広島 天瀬 裕康 2023.09.14 連載 前々回、つまり<連載>の第9回におきましては、<福島への移住者>と題して「福島ひまわり里親プロジェクト」(以下、プロジェクトと略す)のことや、「チームふくしま」の半田真仁(しんじ)理事長についての概略をご報告しました。 そこで今回はチームのプロジェクト以外のいろいろな仕事・社会貢献や、「チームふ
書評 怖い透視と想念の詩集~森川雅美詩集『疫病譚』 天瀬 裕康 2023.09.07 会員の著書 詩集『疫病譚』森川雅美著2023年6月30日発行はるかぜ書房2,000円+税 当会会員の森川雅美氏はすでに名のある詩人だ。三詩型交流企画「詩歌梁山泊」の代表で、活動の一環として「詩客SHIKAKU」を立ち上げており、「日歴史時代作家協会」理事でもある。詩集も5冊出版しており、『日録
書評 貴婦人の指青白き敗戦忌~天瀬裕康詩集『閃光から明日への想い—―我がヒロシマ年代記 my Hiroshima Chronicle』 野武 由佳璃 2023.08.31 会員の著書 詩集『閃光から明日への想い—―我がヒロシマ年代記 my Hiroshima Chronicle』天瀬裕康著2023年8月6日発行コールサック社1,600円+税貴婦人の指青白き敗戦忌 野武由佳璃廃墟過ぎて蜻蛉の群れを眺めやる 原民喜原爆ドーム(著者撮
連載 故郷福島の復興に想う 第10回 ――大熊町町長に会って 谷本 多美子 2023.08.24 連載 夜になっても気温が下がらない、7月のある夕刻、都心部にあるホテルに大熊町町長吉田淳氏の話を聞きに行った。前回の通産省参事官の時と同様、福島県人会の企画による講演会だった。 冒頭、町長は自己紹介を短くする。東日本震災・福島第一原発爆発事故前は大熊町の職員であったこと、震災、原発爆発事故当時は直接避