連載文士刮目 第27回 「最後の一滴まで」。原発処理水の海洋放出や、いかに 伊神 権太(アイキャッチ画像:「住民説明・意見交換会で「他に方法はないのか」と詰め寄る市民) 2023.08.03 連載 7月12日。東京八王子市で記録したこの夏のその日までの段階での全国最高の暑さは、39.1度。各メディアとも危険な暑さだ、と警告。これより1日前の7月11日には全国57地点で猛暑日を記録。この日は、東北から九州の広い範囲で気温が上昇。気象庁が熱中症警戒アラートを20道県に発令。
連載 郷福島の復興に想う 第9回 故郷福島の復興に想う――IAEAとは? 谷本 多美子(アイキャッチ画像 福島県災害復興祈念公園建設予定地) 2023.07.27 未分類 東日本大震災・東京電力福島第一原発事故から12年が経った。この12年間、復興という言葉だけが先行しているように感じ、それは今も続いている。確かに震災直後の生々しい様子は見られなくなってきたが、毎回帰省するたびにインフラが整備されていく故郷を見て、いったい誰が、誰のために、莫大な税金を投入して、人
隔月連載 げんぱつあくぎょうはなし 第5回 西尾 漠 (アイキャッチ画像撮影=片岡遼平) 2023.07.20 西尾獏「げんぱつあくぎょうはなし」 α:福島事故の汚染水を、政府はあくまでも海洋放出の構えなんだね。β:「汚染水」じゃなく「ALPS処理水」だと政府や東京電力は言い張っている。マスメディアでは2021年4月の政府による放出方針決定以来、「汚染水」という言葉が使えなくなった。おかしな話だよ。α:「ALPS処理した汚染水」と言うのもだめ
連載 原発の蔭と影第9回 福島への移住者 天瀬 裕康 2023.07.20 連載 このシリーズの発端は、紙の会報時代に書いたアスチカ(福島から広島への避難者の会)の近状報告でした。その後は岡山県や山口県の避難者の会に触れ、各地の原発へと筆をすすめてきたのですが、逆に福島へと転居された人もおられるはずです。今回はそうした一人に焦点を当てたいと思いますが、それはふとした縁から始ま
連載文士刮目 第26回 ペンは剣より強し、とは言うけれど 伊神 権太 (アイキャッチ画像:この人生、いつだってフワッとしたユーモラスさも望まれる。生前によくして頂いた中道風迅洞さんの『新編どどいつ入門』 2023.06.30 連載 今回はまだ安心こそ出来ないが、新型コロナウイルスが5月8日から感染法上の区分で「五類」となり人類を襲ったコロナ禍がなんとか収束しつつあるところで、自身の過去の一端を振り返ってみたい。これまで歩いてきた自分の道は「これでよかったのか」。反省と自戒をこめて。これら私のつたなき道が何らかの形で少しでも
連載 郷福島の復興に想う 第8回 トリチウムはやはり海洋放出すべきではない 谷本 多美子(アイキャッチ画像 2023年5月汚染水が排出されようとしている太平洋) 2023.06.22 連載 朝日新聞が朝刊の社会総合面に5月30日から5回に亘って、東電福島第一核発電所の処理水が、地元住民の理解が得られないまま、夏に海洋放出が迫っている現状を報道していた。内容をかいつまんでいうとざっと以下のようになる。 今年2月下旬、県立相馬総合高校新地校舎で、「廃炉とアルプス処理水について考
「東日本大震災追悼式 2023年3月11日(土) 未来への手紙」 報告 野武 由佳璃 (写真著者) 2023.06.22 未分類 ふたひらの戀文開く蝶の風 波高し揺れて片寄せ花筏 2018年3月11日の追悼式でタイムカプセルに入れた未来への手紙がポストに届けられた。 そこから5年の月日が流れた葉書は各参列者のもとへ。 そこに綴られたシラコバト団地に住む避難者の皆さんの想いが静かに発酵し、遥かな空へ立ち
連載原発の蔭と影第8回 G7広島サミットと核問題 天瀬 裕康 2023.06.15 連載 去る5月の19日(金)から21日(日)まで、異様とも思える厳重な警戒のもと広島で開かれた先進7ヵ国首脳会議(G7サミット)は、大きな事故・事件の起きることなく終了し、政府与党は大成功と褒めちぎり、岸田首相の支持率は上昇しましたが、これは、とんでもないことだったのです。 この会議が広島で開催と決ま