「ウクライナの核危機 林京子を読む」に参加して 大嶋 岳夫 2023.06.15 会員の原稿 歴史時代作家協会の集いで出会った森川雅美さんに、シンポジウム「いま文学者として何ができるか」に参加しないかと誘われた。 先達林京子氏といえば、文学賞を総なめするほど受賞していられるが、「ギヤマンビードロ」でだった、国からは受けないと賞を辞退された。実に骨のある方だ。シンポジウムにだから参加しよう
連載 文士刮目 第25回 夜明けの時代に問われる【なぜ】 AI超す<人間力>で 伊神 権太=写真は5月17日付中日新聞夕刊<特報>【生成AIが仕事奪う?】から) 2023.06.01 連載 東京・銀座の高級腕時計ロレックス専門店での白い仮面をつけた少年4人組による腕時計強奪に始まり、区立中学教諭による自ら多額に及んだとみられる借金の返済を目的とした金品窃取殺人、さらには秋田市の雑木林での女性の死体遺棄、ほかにも日常茶飯事といっていい通りすがりの刃物沙汰……と、このところ凶悪事件が頻
森と海のあるところ 加賀乙彦氏を想いながら 野武 由佳璃 2023.05.25 故人を偲ぶ 加賀乙彦氏を想いながら、南米チリの友人レイナルド ピネーダの唄を少しだけ紹介します。 森に棲む小さきものたちの声が大きな波となって、世界を変える。そんな願いを込めて。"森と海のあるところ" 森がある 海がある 君の身体に描かれる その額に広がる もう一度生まれ直す なにか 僕
連載 故郷福島の復興に想う第7回 故郷福島の復興に想う――汚染水? 処理水? 谷本 多美子(アイキャッチ画像 請戸漁港の大漁船 2023年5月4日) 2023.05.25 連載 東京の桜が見頃になった3月のある日、都内の某ホテルで「福島原発における廃炉・汚染水・処理水の問題について」、経済産業省大臣官房福島復興推進グループ 参事官 宮下正巳氏の話があるというので聞きに行った。専門的なことはわからないが、レジュメを見ながら説明を受けて、正直不安は残った。 汚染水の前に、福
連載 原発の蔭と影 第7回 中部電力の強引な姿勢 天瀬 裕康 2023.05.18 連載 北海道から始まり東北関東が少し長くなりましたので、東海・中部へと下がってみましょう。 私は名古屋とは多少の縁があります。大学院時代は組織培養に関して名大医学部日比野内科と交流があり、勤務医時代には心電図自動解析の件で名古屋の検診センターを頻回に訪れたものですが、名古屋の人たちのプロ野球・中日ドラ
山本源一さんとアントニオ・タブッキの想い出 野武由佳璃 2023.05.18 故人を偲ぶ 山本さんとの最初お会いした頃の話題は、イタリアの作家アントニオ タブッキではじまった。ちょっぴり変てこな小説で"インド夜想曲""供述によるとペレイラは“ とるに足らない小さな違い"などタイトルもいいセンスでたくさん作品がありなかなかいいのだ。山本さんは読書家でよく読んでいてこれらは不可思議な質感
隔月連載 げんぱつあくぎょうはなし 第4回 西尾 漠 (アイキャッチ画像撮影=片岡遼平) 2023.05.18 連載 α:ドイツの脱原発がついに実を結んだんだね。β:4月15日。日本時間では16日の明け方かな。最後に残っていた3基の原子炉が運転を終了した。γ:もちろんそれで万々歳じゃない。後始末の問題は山積している。β:『世界』の6月号でベルリン在住のジャーナリスト梶村太一郎が具体的に記述しているよ。α:西村経済