連載 原発の蔭と影 第2回 北の泊原発 天瀬 裕康 2022.12.15 連載 2022年11月18日、北朝鮮は日本海に向け大陸間弾道ミサイルを発射しました。これは北海道沖・日本の排他的経済水域内に落下し極めて危険ですが、その後も発射を続けております。 他方プーチンのロシアは、ウクライナ侵攻の前に日本(北海道)襲撃を考えていた、という話もあります。1945年8月9日の旧ソ連
文士刮目第19回 コロナ禍のなかの文芸復興 2022.12.01 連載 新型コロナウイルスの感染拡大の繰り返し。現在は第8波に入った、と伝えられています。そんな中、私は先日大阪文学学校を訪れました。以下は私が【書く・読む・聴く 関西から日本へ広がる文学魂 大阪文学学校】のタイトルで文芸思潮第85号に書いた一節です。―ウイズコロナの時代にあっ
まんまろの月や象牙の聴診器~林京子氏と文芸評論家黒古一夫氏の対談DVD作品上映会 野武 由佳璃 2022.12.01 会員の原稿 ひんやりとした旧式の聴診器が肌にあたるたび火傷した皮膚が震える。1945年8月9日。被災者の身体に残された傷は記憶する。 長崎に原爆が落とされた日のことを皆は忘れない。さらに被爆することの意味をこの時理解できた人は何人いたであろうか。生きとし生けるものは皆焼かれ苦しみうめく人々の姿がそ
連載 故郷福島の復興に想う第1回 双葉町役場新庁舎再スタート 谷本 多美子 2022.11.24 連載 2022年8月30日、双葉町の一部が特定復興再生拠点として、避難解除された。続いて9月5日、双葉町役場が新庁舎で11年半ぶりに再スタートした。5階建ての立派な元の役場は帰還困難区域の中に残り、20~30メートル南側には放射性廃棄物の中間貯蔵施設もできている。新庁舎と旧役場との距離は2、3㎞くらい
何故、私は戦争小説を書いてきたのか? 森 詠 2022.11.24 森詠 一、私の戦争小説 私は、これまでたくさんの「戦争小説」を書いてきた。あるいは、戦争や戦場にまつわる人間の物語やサスペンス、青春冒険小説である。私の小説のテーマは「戦争と人間」である。 なぜ、私は戦争小説を書くようになったのか? その理由の一つは、私が若いころ、中東をはじめとする世界各地の戦
隔月連載 げんぱつあくぎょうはなし 第1回 西尾漠 (アイキャッチ画像撮影=片岡遼平) 2022.11.17 連載 α:以前にも時々原発の悪行について教えてもらったけど(『会報』17、18、20、21、23~25号)、これからは定期的に話を聞かせてもらえたらうれしいな。岸田首相がGX実行会議で原発の新増設に踏み込んだとか。ますます目が離せない。 ところでGXって何なんだろう。近ごろはよくわからない英語の略語が多
連載 原発の蔭と影 第1回 「まえがき」に代えて 天瀬 裕康 2022.11.17 連載 一般的にいうと、何かについての裏表を書く場合は、「……の光と影」という表現がよく使われます。たとえば「クルマ社会の光と影」といった調子です。昭和時代には「原発の光の部分」が大いに宣伝され、反対運動がなかったわけではないものの、日本中に数的・量的に過度の原発が乱立してしまいました。 そうした昭和3