18年ぶりにセ・リーグ優勝したプロ野球の阪神タイガース。
そして。このところの世界のニュースといえば、です。相も変わらず〝道頓堀ダイブ〟に限らず、あっちからも、こっちからも次から次へとパチパチと火の粉がはじけ、噴き上げるように。無限大に沸いて起こり続けている世界の不幸とでもいえましょうか。なかでも、気になる、いや心配なのは、あれほどの活躍をした日本の誇る大リーガー、エンゼルスの大谷翔平(29)選手が9月19日にロサンゼルスの病院で靭帯を損傷している右肘の手術を受けたというニュースです。大谷はメジャー1年目の2018年10月にも右ひじの手術を受けており、今回は2度目。大谷の代理人ネズ・バレロ氏の声明によれば、順調なら24年の開幕から打者として出場でき、25年には投打の「二刀流」で復帰見通しだ、とは言いますが。やはり気がかりです。いやはや、人生いろいろ、この世界、社会もいろいろですよね。それこそ、山あり谷あり、日本の誇る〝二刀流大リーガー〟だけに、早くよくなってあの勇姿を再び見せてほしい-との気持ちは野球ファンだったら、だれしも同じにちがいありません。
さて。この世の中。目まぐるしいほどの変転ぶりです。目を転じれば、ロシアによるウクライナ侵攻、戦争は相変わらず終わりのない悪夢のように続いており、このところ日本の国内外で相次ぐ事件、事故、災害、不祥事、さらには世界を舞台とした国家間の利権争いとなると、これまた際限がありません。ほかに▽中古車販売大手ビッグモーター(東京)による自動車保険の保険金不正請求問題、に始まり▽米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設反対の訴えの却下、さらには▽東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出とこれを受けての中国による日本産水産物の輸入停止……と、いやはや、この世の中、次から次へと難題が山積。国民、いや、世界の人々はその一つひとつに翻弄され、振り回されているといっても過言ではありません。一体全体、この世の中、どこに行ってしまうのでしょう。
デ、手元にあるここ1カ月ほどの間に気になった新聞記事の見出しを並べてみますと。【地球沸騰 世界各地で酷暑、森林火災 乾燥や強風 被害助長「日本も無縁でない」】(9月2日付夕刊)【処理水首相が中国に説明 李強氏と立ち話 禁輸撤回要求 ASEANにも安全性説明】(9月7日付朝刊)【京アニ放火殺人認める 地裁初公判で青葉被告 弁護側無罪主張 検察側「完全責任能力ある」】(9月5日付夕刊)【辺野古沖縄県敗訴確定 設計変更 不承認は「違法」最高裁上告棄却】(9月5日付朝刊)【秋本衆院議員を逮捕 東京地検 6100万円受託収賄疑い 洋上風力国会質問の見返りか】【ジャニーズ社長謝罪、辞任 喜多川氏の性加害認める 東山氏後任 社名は維持】(9月8日付朝刊)……と、人間たちが冒したこの世の悪というか、罪深さには限りがないといっても過言でありません。地球環境の悪化が進むなか、この先の気候変動や持続可能な開発目標(SDGs)の行く末も気になります。私たちにとって、忘れてならない人間の尊厳はどこへいってしまうのでしょう(この点につては岸田総理もニューヨークでの内外記者団との会見で「人間の尊厳」が守られることの大切さを強調)。
ほかに、相変わらず続くロシアはプーチン大統領によるウクライナ侵攻・戦争、さらにはこのところ目立つ中国の無謀な海洋進出、北朝鮮の核ミサイル開発とロシアとの連携強化も見逃すわけにはいきません。いやいや、ここで、ひと呼吸ついて落ち着いて。忘れてならないことがあります。それは、中日ドラゴンズの大島洋平選手の2000本安打達成、そして岡林祐樹選手の29戦連続安打達成(岡林は、その後61年ぶりの2年連続2ケタ三塁打も達成)です。大島、岡林両選手とも地味ながら日ごろの努力が偉大な成績となって現れたかと思います。ふたりに共通した点は「さあ~、前に向かって。いこう」という前身姿勢かと思います。大相撲で言えば、7度のカド番を見事に跳ねのけた大関貴景勝の頑張りも忘れられません。プロ野球も、大相撲も私たちには学ぶべき点が多く、見習いたいと思います。
ところで私。いがみの権太、すなわち伊神権太ですが、このところ思ってもいなかった新型コロナウィルスの直撃(侵攻)を食らい、一時はどうなることかと自宅療養の日々が続きました。というわけで、亡き妻との約束で続けてきた社交ダンスのレッスンもしばらく休んでしまいましたが、幸い体調も元に回復。それにしても、元来が丈夫な分、コロナなど他人ごとと思っていた節がないでもありません。油断大敵であることを身に染みて感じた次第です。読者の皆さまも、うがいや手洗いの励行、換気などを怠ることなく、くれぐれも気をつけてください。大切な命を落としてしまったのでは、何にもなりません(了)
(2023/10/6)