書評 怖い透視と想念の詩集~森川雅美詩集『疫病譚』 天瀬 裕康 2023.09.07 会員の著書 詩集『疫病譚』森川雅美著2023年6月30日発行はるかぜ書房2,000円+税 当会会員の森川雅美氏はすでに名のある詩人だ。三詩型交流企画「詩歌梁山泊」の代表で、活動の一環として「詩客SHIKAKU」を立ち上げており、「日歴史時代作家協会」理事でもある。詩集も5冊出版しており、『日録
書評 貴婦人の指青白き敗戦忌~天瀬裕康詩集『閃光から明日への想い—―我がヒロシマ年代記 my Hiroshima Chronicle』 野武 由佳璃 2023.08.31 会員の著書 詩集『閃光から明日への想い—―我がヒロシマ年代記 my Hiroshima Chronicle』天瀬裕康著2023年8月6日発行コールサック社1,600円+税貴婦人の指青白き敗戦忌 野武由佳璃廃墟過ぎて蜻蛉の群れを眺めやる 原民喜原爆ドーム(著者撮
連載 故郷福島の復興に想う 第10回 ――大熊町町長に会って 谷本 多美子 2023.08.24 連載 夜になっても気温が下がらない、7月のある夕刻、都心部にあるホテルに大熊町町長吉田淳氏の話を聞きに行った。前回の通産省参事官の時と同様、福島県人会の企画による講演会だった。 冒頭、町長は自己紹介を短くする。東日本震災・福島第一原発爆発事故前は大熊町の職員であったこと、震災、原発爆発事故当時は直接避
第11回〝文学サロン〟 『牧野富太郎』を語る 上山 明博(ノンフィクション作家) 2023.08.18 NEWS 今年のNHK連続小説「らんまん」の主人公のモデルとなった牧野富太郎。ドラマ化発表以前の2021年より取材を開始した著者は、牧野博士に関する膨大な資料を渉猟し精査する一方、生まれ故郷の高知・佐川から終の棲家となった東京・練馬の居宅跡まで、関係各所を訪ねた。そうした2年におよぶ丹念な取材調査を通して
連載 原発の蔭と影第10回 シリアでゲンが 天瀬裕康 2023.08.17 連載 去る8月4日から6日の3日間、広島市中区袋町の小さなギャラリーにおいて、原子炉が爆撃され、内戦と大地震で苦しむシリア北西部で活躍してきた「希望の筆(リーシャト・アマル)」という男女4人のアーティスト・グループが、倒壊した瓦礫に「はだしのゲン」を描いている、パネル展が開かれました。 主催し