報告 たどり着いた街で~東日本大震災追悼式 野武 由佳璃 2024.04.25 会員の原稿 三日月や眉描き終えて桜花俤(おもかげ)や浦の小面(こおもて)春めきぬ 2024年3月11日(月)に晴れ渡る空の下東日本大震災の追悼式が埼玉県上尾市の龍山院で行われた。 参列者は約30名ほど、「脱原発社会を目指す文学者の会」より詩人の森川雅美氏と野武由佳璃で参加した。 花々
連載 原発の蔭と影第18回 中国電力出発 天瀬 裕康 2024.04.18 連載 また余談が入ってすみません。東京電力は柏崎刈羽原発7号機(新潟県)の再稼働に向けて準備を進めていますが、「4月15日から核燃料の装填を始める」と、原子力規制委員会に申請したそうです。福島第一原発の事故以後に再稼働した全国の原発はみな、地元の同意を得てから燃料を装填していますし、年内の再稼働を目指
連載文士刮目 第35回 17年ぶりの利上げ社会下に見る世相とは 伊神 権太(写真 3月20日付の各紙は、17年ぶりの利上げでマイナス金利解除へ、と書き立てた。) 2024.04.04 伊神権太「文士刮目」 ことしは元日に発生した能登半島地震に始まり、3月11日には東日本大震災と福島第一原発事故から13年が経過。続いて19日には日銀の金融政策決定会合で大規模な金融緩和策の柱でもあるマイナス金利政策解除に伴う2007年以来17年ぶりの利上げ決定、その後はこれまで思いもしなかった、あの米大リーグ、ドジャー
報告「書く現場を語る」~上山明博文芸サロン「『牧野富太郎』を語る」 森川雅美 2024.03.28 未分類 来年のことをいうと鬼が笑うというが、昨年のことはどうなのだろう。 半年以上前、昨年の9月4日(月)18時から、第11回〝文学サロン〟「『牧野富太郎』を語る」が、当会会員のサイエンスノンフィクション作家上山明博さんを講師に開催された。上山さんは、同年3月に『牧野富太郎: 花と恋して九〇年』を青土社
連載 故郷福島の復興に想う 第16回――13回目の3・11 谷本 多美子(アイキャッチ画像 請戸の被災者慰霊碑) 2024.03.21 未分類 13回目の3・11が巡ってきた。年を経るごとに、記憶は薄れるどころか、言いようのない感情に襲われる。視覚から、聴覚から、情報は水のように入り込んできて、全身に積もってしまったようだ。 少し前から、メディアを通じて、東日本大震災の被災地の今、や被災者についての報道がされてきた。真っ先に、福島の原発
隔月連載 げんぱつあくぎょうはなし 第9回 西尾 漠 (アイキャッチ画像撮影=片岡遼平) 2024.03.14 西尾獏「げんぱつあくぎょうはなし」 α:東日本大震災、福島原発事故から13年になる。「2011年3月11日、マグニチュード9.0の東北地方太平洋沖地震によって東日本大震災が発生した。巨大地震と大津波に襲われた東京電力福島第一原発が過酷事故を起こして爆発。膨大な量の放射性物質が環境にばらまかれた」と、原子力資料情報室が声明を出した。β