隔月連載 げんぱつあくぎょうはなし 第10回 西尾 漠 (アイキャッチ画像撮影=片岡遼平) 2024.05.16 西尾獏「げんぱつあくぎょうはなし」 α:佐賀県玄海町の脇山伸太郎町長が、高レベル放射性廃棄物処分地の選定に向けた文献調査の受け入れを表明したね。β:建設、飲食、宿泊業などの3団体から町議会に提出された調査受け入れを求める請願が4月15日に原子力対策特別委員会(全議員)に付託され、17日に資源エネルギー庁と処分実施主体である原子力発電
連載 原発の蔭と影第19回 中電、原発設置へ 天瀬 裕康 2024.05.16 天瀬裕康「原発の影と陰」 1951(昭和26)年51日に設立された中国電力㈱(以下、中国電と略す)は、他の電力会社の動向や政府の意向に沿って、原発設置の方針を固めます。 場所は島根県八束(やつか)郡鹿島(かしま)町片句(かたく)654番地―1――島根県の県庁所在地である松江市の北隣の、一畑薬師も遠くない、日本海に面した由
連載文士刮目 第36回 能登の復興を願う応援歌「能登の明かり」 伊神 権太 2024.05.02 伊神権太「文士刮目」 ことしの元日早々に起きた能登半島地震。あの日から早や、4カ月がたちます。この間の被災者の悲しみ、苦しみ、無念さときたら想像を絶するに違いありません。ある日突然、人間社会を襲った自然災害。そして奪われた多くの命を思うとき、私自身かつて能登の七尾で新聞社の支局長として家族と7年を過ごした土地柄だけに
報告 たどり着いた街で~東日本大震災追悼式 野武 由佳璃 2024.04.25 野武由佳璃 三日月や眉描き終えて桜花俤(おもかげ)や浦の小面(こおもて)春めきぬ 2024年3月11日(月)に晴れ渡る空の下東日本大震災の追悼式が埼玉県上尾市の龍山院で行われた。 参列者は約30名ほど、「脱原発社会を目指す文学者の会」より詩人の森川雅美氏と野武由佳璃で参加した。 花々
連載 原発の蔭と影第18回 中国電力出発 天瀬 裕康 2024.04.18 天瀬裕康「原発の影と陰」 また余談が入ってすみません。東京電力は柏崎刈羽原発7号機(新潟県)の再稼働に向けて準備を進めていますが、「4月15日から核燃料の装填を始める」と、原子力規制委員会に申請したそうです。福島第一原発の事故以後に再稼働した全国の原発はみな、地元の同意を得てから燃料を装填していますし、年内の再稼働を目指