連載 原発の蔭と影第18回 中国電力出発 天瀬 裕康 2024.04.18 天瀬裕康「原発の影と陰」 また余談が入ってすみません。東京電力は柏崎刈羽原発7号機(新潟県)の再稼働に向けて準備を進めていますが、「4月15日から核燃料の装填を始める」と、原子力規制委員会に申請したそうです。福島第一原発の事故以後に再稼働した全国の原発はみな、地元の同意を得てから燃料を装填していますし、年内の再稼働を目指
連載文士刮目第48回【方言に見る能登有情 伊神権太(写真は、➊「能登はやさしや土までも」。能登の人々は老若男女ともに、どこまでもたくましく、かつやさしい=能登人間ものがたり(北陸中日新聞七尾支局編)から➋名古屋弁で能登を心配する人々も多い=名古屋名物「なごやべん」から】 2025.05.01 伊神権太「文士刮目」 だら(馬鹿)ほんながかいな(そうなんですか)どんならん(どうにもならない)どいね(それどうなの)おらっちゃ(私たち)どしとん(どうしているの)きのどくな(ありがとう)へしない(たいくつ)しったくさい(生意気)おっとろしい(怖い)… かつて新聞社の記者として能登半島の七尾にいたころ、【能登の方言】と
<連載>原発の蔭と影 第30回(最終) 沖縄の電力事情 天瀬裕康 2025.04.15 天瀬裕康「原発の影と陰」 日本の南西端に拡がる沖縄県(人口約140万人)は、東西1000Km、南北400Kmの広大な海域に点在する、大小約160の島々から構成される島嶼県で、電力会社兼一般送配電事業者である沖縄電力㈱が、沖縄本島及び36の有人離島に電力を安定供給しております。 電力の歴史は1910(明治43)年12月に、
連載自由詩 げんしのし30 森川 雅美 2025.04.12 森川雅美「げんしのし」 げんしのし30森川 雅美 日没の空の少しずつ暗さの拡がり山の稜線だけうすく、明るさを残す時間だったのかと右足の指から遠くなり、血液の激しく流れ揺れ続ける体内の歪な膨らみの痛く、さらに分散してしまうからもはや考えられない水面へ、拡がる神経の風向きの方へ追われる小さな中庭の疼く、臓器の襞襞まで沁みる
連載文士刮目第47回【気楽に10万円なんて 首相商品券に異議あり 伊神権太(写真は、3月19日付の中日新聞1面の<言の葉>とガザ攻撃再開の記事】 2025.04.03 伊神権太「文士刮目」 東日本大震災と東電福島第1原発事故から14年がたった2025年3月。旧統一教会(現世界平和統一家庭連合)に対する東京地裁の解散命令やイスラエル軍によるガザへの攻撃再開、岩手県大船渡市、さらには岡山市や愛媛県今治市でも燃え続けた山火事、米トランプ大統領による日本を含む輸入自動車に対する25%の追加関
連載 故郷福島の復興に想う 第20回――営農 谷本 多美子(アイキャッチ画像 原発事故により原町区に移転した双葉町玉野家の墓地) 2025.03.27 谷本多美子「故郷福島の復興に想う」 昨年末(2024年)故郷南相馬市の同じ集落の一人の男性Hさんから電話があった。筆者が若い時分に故郷を後にしてから、婚姻によってH家の家族となった方なので面識はなかった。話の内容は、東日本大震災、続く東京電力福島第一原発の爆発事故以来、放置されていた農地の一部を耕作し、近い将来水稲を栽培することに
隔月連載 げんぱつあくぎょうはなし 第15回 西尾 漠 (アイキャッチ画像撮影=片岡遼平) 2025.03.20 西尾獏「げんぱつあくぎょうはなし」 α:第7次エネルギー基本計画が2月18日に閣議決定されたね。β:このあいだ話した通りの中身で、何も変わってない。意見募集では4万件を超える実に多様な意見が寄せられたけど、資源エネルギー庁は「パブリックコメントの結果について」で「パブリックコメントの結果を踏まえても、2024年末審議会でお示しした政
連載 原発の蔭と影 第29回 中国電力と違法行為 天瀬 裕康 2025.03.20 天瀬裕康「原発の影と陰」 電気は私達の生活になくてはならない大切なものです。それがトラブル隠しなどの法律に引っ掛かりそうなことをしてくれるのは悲しく残念なことですが、ロシアのウクライナ軍事侵攻(2022年2月24日)とともに起こった燃料の高騰は、大手電力の経営を圧迫し、中国電力(株)(以下、中電と略す)などが値上げの申請
連載文士刮目第46回 拝啓ドナルド・トランプさま 平和な世界実現を 伊神権太(写真「鉱物資源合意見送り」を報じた3月1日付の夕刊) 2025.03.06 伊神権太「文士刮目」 私は日本在住の一匹文士(いっぴきぶんし)、伊神権太と申します。今回は私とは同世代、いや少し若い貴兄、すなわち第47代米大統領のドナルド・ジョン・トランプさん(1946年6月14日生まれ)、あなたに同世代の一人として常日ごろ感じているところを友好国日本国民の一人として心からの手紙として書かせて頂き
連載 故郷福島の復興に想う 第19回――復興か破壊か 谷本 多美子(アイキャッチ画像 無人になった大堀窯元) 2025.02.27 谷本多美子「故郷福島の復興に想う」 2025年を迎えた。昨年は元旦から能登半島地震のニュースが流れ、日本中に衝撃が走った。今年は新年など来なくていいと思っているうちに、容赦なく時間は巡ってきた。さらに1年の2か月が過ぎようとしている。そして間もなく14回目の3.11が巡ってくる。 年が明けてほどなく、芥川賞と直木賞の発表を