『フクシマ原発棄民 歴史の証人 終わりなき原発事故』 2022.03.02 推薦書籍 書名: 『フクシマ原発棄民 歴史の証人 終わりなき原発事故』著者: 樋口健二版元: 八月書館刊、本体価格2000円発行日: 2021年8月5日ジャンル: ノンフィクション【内容】樋口さんは84歳、報道写真家として有名ですが、彼自身も99年のJOC事故の取材で被曝、再生不良貧血を患っ
「αとω」 村上政彦 2022.03.02 推薦書籍 書名: 「αとω」著者: 村上政彦版元: 鳥影社発行日: 2021年8月12日ジャンル: 小説【内容】原発問題を描いたもので、社会性・時代性・寓話性があり、恋愛や土地の歴史もあり、発想が豊かで大変に文学性の高いものです。推薦者:佐藤洋二郎
『原発事故は終わっていない』小出裕章(こいで・ひろあき) 2022.03.02 推薦書籍 書名:『原発事故は終わっていない』著者:小出裕章(こいで・ひろあき)版元:毎日新聞出版発行日:2021年3月5日ジャンル:ノンフィクション【内容】原子力の専門家が語る福島原発事故から10年。原子力政策を進めてきた国と電力会社には重い責任があるにも拘らず、解決への真摯な姿勢がないばか
『ソトゴト フクロウが目覚めるとき』 森 詠 2022.03.02 推薦書籍 書名:『ソトゴト フクロウが目覚めるとき』著者:森 詠版元:祥伝社文庫、本体価格900円+税発行日:2021年11月20日ジャンル:長編小説【内容について】本書は問題意識を感じさせるハードボイル的ミステリであり、公安刑事猪狩誠人巡査部長が6年前の殺人事件の再調査をする警察小説です。
現場百回の精神に支えられ 2022.02.27 伊神権太 この世は天国にもなれば、一瞬にして地獄にもなる。/いつ、何が起きるか。知れたものでない。ただ、言えるのは、人間は自然に勝つことはできない、という真実だ。/きょう、午後二時四十六分ごろ、三陸沖を震源にマグニチュード8・8の巨大地震が起きた。ちなみにマグニチュード8・8は、明治のころに始まった観測史
震災から10年、見えない希望 2022.02.27 谷本多美子 少し前から、もうすぐ東日本大震災から十年とか、復興とかという言葉を頻繁に耳にするようになった。確かに、原発事故被災地から離れたところでは、徐々に復興は進んでいるが、福島第一原子力発電所から十、五キロの地点にあるわが故郷、集落の大部分が荒れ地となり、帰還した四家族も高齢者ばかり、いずれ消滅の危機に
日録 故若松丈太郎さんに 2022.02.27 森川雅美 いつまでも静かに続く山脈のいつまでも静かに鼓動する海原のだれもが受け入れたのではなかったにせよ人の営みであるならば佇む背中は微動もしないで中天を見上げ生きようが下手な生きものらしい積み上げられる悲しみと燃えつづける塔の棺に晒される土地はそれぞれの思いをかかえて重
日録 汚染水海洋放出と原発再稼働を憂いて 2022.02.27 森川雅美 海の奥にまで広がる私たちの悲しみであるなら囁かれる魂の痕跡のうすい先端を誰が掬うのかと跳ねる方角に晒され散りいく水際まで破片が散りばめられきらきら洗われる取り出されないまま奇形になる意識に呼ばれ続ける残骸の不明になる切口にゆがみ稼働されるいくつもの腫瘍に寄生し拡がる
日録 十年目の3・11に 2022.02.27 森川雅美 今年の野原を歩く十年の時の狭間だからまだ肉の残る語りきれない消えた日の時に夢で会うことはありますがもはや帰ることはないので繰り返しを綴る時間のための流れた手のひらの市街地に生していくものたちを繋ぎすでに多くの新しい人と出会った私の場所だと呟く誰かの風と共に鼓
脱原発社会をめざす文学者の会「黒田杏子特選俳句作品」 2022.02.25 NEWS 『永瀬十悟句集 三日月湖』 永瀬十悟 コールサック社 2018年永瀬十悟 来年創刊百年を迎える福島県須賀川市の俳誌「桔槹(きっこう)」同人。若くして句作の道に入り、高校生達を俳句の道に導き、「原発」と人間を句作を通して考え続けてきている。「福島県文学賞」俳句部門の選者、「福島民報」俳壇の選